【歌詞駄話】☆アイマス曲の星々を眺める☆

Star!!』をはじめ『流星群』『Shooting Stars』『STARLIGHT CELEBRATE!』『START!!』など、アイマス曲には星にまつわる印象的な曲たちが存在します。今回はそれら楽曲における星々が各ブランドでどのように用いられているのかを比較......したりはせず、もっと直接的?にタイトルに記号としての星→「☆」が入っている曲を並べて、なんでもないことなんかをだらだら垂れ流すだけの文章です。

なんでそんな発想に至ったかといえば、たまたまミリオンの曲を眺めてたら、やたらタイトルに記号として☆が入っているので、歌詞に☆とか入れるのは(♡ならともかく)普通あんまりないよなあと思い、他のブランド含めなんとなーく調べてみたのが始まりです。

というわけで、現状タイトルに☆(★も含む)が入っているアイマス曲の一覧ブランド毎をはじめに載せておきます。趣旨とズレるのでカバー曲とかはいれてません。また、参考までにその曲の作詞家の名前と、音源が最初に発売された時期も横に並べています。

765
SHINING STAR★彡 石川絵理 (2006年8月)
STYLISH QUEENたかはし智秋 (2006年9月)
ふるふるフューチャー☆ 朝日祭 (2007年8月)
ハリキリ★ラリー NanaerikA-PROJECT (2008年5月)
Lady☆Cake 三重野瞳 (2009年7月)
J☆U☆M☆P yura (2010年2月)
はっぴぃ☆ほりっく 辻純更 (2010年3月)
れでぃお☆マジかる イイジマケン (2013年5月)
どっきり☆ハピバ yura (2014年8月)
グッナイ☆スターズ イイジマケン (2014年5月)
オハロナイ○*☆とろぴかる Remix イイジマケン (2014年5月)
Monday Night Fever☆ 渡部紫緒 (2014年10月)
(計12曲)

シンデレラガールズ

ましゅまろ☆キッス NBSI(トリ音) (2010年8月)
ミツボシ☆☆★ NBSI(八城雄太) (2013年1月)
お願い! シンデレラ (ハピ☆ハピver) (2013年4月)
ススメ☆オトメ ~jewel parade~ 森由里子 (2013年9月)
き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait! BNSI(Mitsu) (2015年2月)
M@GIC☆ 森由里子 (2015年11月)
ニャンと☆スペクタクル ミト (2016年5月)
きみにいっぱい☆ Apis(TRYTONELABO) (2016年6月)
ハイファイ☆デイズ 宮崎誠 (2016年6月)
SUPERLOVE☆ 小金井つくも (2016年6月)
NUDIE★ 小金井つくも (2016年6月)
Take me☆Take you 渡部紫緒 (2016年11月)
にょわにょわーるど☆ 夕野ヨシミ(IOSYS) (2016年12月)
Treasure☆ 福原綾香大橋彩香佳村はるか原紗友里青木瑠璃子 (2017年3月)
サイキック!ぱーりーないと☆ 坂井竜二 (2017年11月)
モーレツ★世直しギルティ!fumi (2018年6月)
踊りまくろ☆ダンシング・ナイト YOFFY(PSYCHIC LOVER) (2018年6月)
Twin☆くるっ★テール 八城雄太 (2018年11月)
LOVE☆ハズカム 磯谷佳江 (2019年3月)
TAKAMARI☆CLIMAXXX!!!!! 広川恵一MONACA) (2019年6月)
しゅがーはぁと☆レボリューション 八城雄太 (2019年10月)
(計21曲)

ミリオンライブ
ハッピー☆ラッキー☆ジェットマシーン 由貴野ひめか (2013年6月)
マイペース☆マイウェイ 松井洋平 (2013年10月)
チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!松井洋平 (2013年12月)
ココロ☆エクササイズ 唐沢美帆 (2014年1月)
Heart・デイズ・Night☆ 松井洋平 (2014年4月)
ビギナーズ☆ストライク 唐沢美帆 (2014年4月)
サマ☆トリ ~Summer trip~ 唐沢美帆 (2014年9月)
アニマル☆ステイション! 松井洋平 (2015年1月)
ユニゾン☆ビート 唐沢美帆 (2015年1月)
ジャングル☆パーティー 松井洋平 (2016年3月)
メメント_モメント♪ルルルルル☆ 松井洋平 (2017年2月)
ロケットスター☆ 真崎エリカ (2017年9月)
たんけんぼうけん☆ハイホー隊 藤本記子 (2018年1月)
BORN ON DREAM! 〜HANABI☆NIGHT〜 松井洋平 (2018年7月)
(計14曲)

SideM
Sunset★Colors 結城アイラ (2018年1月)
BACK FLIP☆EMOTION 真崎エリカ (2017年9月)
(計2曲)

ディアリースターズ、シャイニーカラーズは無し。



初めてタイトルに星マークがついたのは当然765から「ラジオdeアイマスSHOW!」のED曲『SHINING STAR★彡』(2006年8月)で、『THE IDOLM@STER RADIO 〜歌姫楽園〜』(2006年9月)収録のたかはし智秋さん自らが作詞を手がけた『STYLISH QUEEN★』もほぼ同時期に発売されていました。黒地の★ではなく白抜きの☆が最初に登場したのは同じく765から『ふるふるフューチャー☆ 』(2007)。765曲でタイトルに☆が付いた曲はそこまで多くはなく、内半分の6曲がラジオ発の楽曲で、ぷちます関連が4曲、その他が2曲となっており、意図があったかはともかく、ラジオかぷちます関連で限定的に使われる程度でした。

初期ラジオ曲(及び同時期のファミソン曲『ハリキリ★ラリー』)については、当時2007〜8年には『みなみけ』や『らき☆すた』(共に2007年)をはじめとした作品のキャラソンでぽつぽつ☆がつく曲がではじめたほか、『射手座☆午後九時Don't be late』や『motto☆派手にね!』(共に2008年)といった有名曲も出てくるなど、界隈でそういう流れがあったのかもしれません(ぼんやり)。またぷちます付近の流れは、先述の日常系アニメキャラソンの流れを汲んでという可能性もありますが、そもそも2010年代前半においては女性アイドルグループが台頭し、それに伴って☆が付く曲が(同時にアニソンでも)非常に増えたというのがあって、シンデレラやミリオンも含め、そちらの流れが大きいのかなあと思います(ぼんやり)。



シンデレラにはそこそこ多くの曲に☆がついていますが、きらりをはじめとした割とハピハピ☆なキャラを中心にパッション曲で用いられることで概ね統一されているようです。それ以外の『ミツボシ☆☆★』や『M@GIC☆』についても歌詞の内容に沿ったものとなっていたり、☆と★で城ヶ崎姉妹を表現したりと、使い方は曲のハジけ具合とは裏腹に割と考えられているものが多い印象です。

また2016年には、『ハイファイ☆デイズ』のCDで一緒に『SUPERLOVE☆』『NUDIE★』が入ってて一気に数を伸ばしたのを中心に7件も☆が付く曲が増えて以降、2010年代後半を中心に定期的にタイトルに☆が入ってる曲が出てくるようになりました。これについて、先にちょっと触れた2010年代前半のアイドルブームで☆の曲が増えた時期とは若干ズレてくるわけですが、シンデレラの特に初期は765からのクリエイターが楽曲を製作することが多く、必ずしもアニソン最前線の流れにあったわけではない為、影響を受けるのが若干遅れたのではないかなと想像します。まあ想像なんでなんの根拠もないですが。



そして個人的に気になっていたミリオンライブですが、こちらもそこそこ多いものの、その発表年は2013〜2014年に固まっていて、2010年代後半から増えたシンデレラとは対照的です。しかも、そのほとんどが松井洋平さんと唐沢美帆さんの作詞によるものです。この2人はそもそも歌詞を提供してる母数が多い(特に松井さん)とはいえ、特にぷちます的な作品の流れもなく、きらりのようにキャラと結びついている訳でもなくこの量ですから、まあ多いといってもいいでしょう。

ではこの2人がタイトルにやたら☆をつける人たちなのかと言えば、別にそんなことはなく、2人がアイマス以外に提供した歌詞たちを見てみれば、ほとんどの☆がミリオンライブの曲に集中しています。松井さんなどはSideMにも多数歌詞を提供していますが、そちらには☆はありません。やはりミリオンライブの特に2013〜2014年に集中しています。なぜこんなに☆が集まっているかを想像すると(また想像です)、先ほどから触れている通り2010年代後半にアイドル曲とアニソンで☆がついた曲が増加した影響をシンデレラとは違いモロに受けたと考えるのが一番腑に落ちます。

ミリオンがCDを出しているLantisはアニソンの最先端を走っている会社ですから、当時の流れからの影響もラグ無しで受けるでしょうし、また当時ミリオンは立ち上げしたばかりでまだイメージは固まってないですから、となれば丁度ブームの女性アイドルグループの楽曲が参考にされたと考えても不思議ではありません(ミリオンがもともとライブ主体のコンテンツとして作られたというのもありますし)。

この辺りのことをもう少し早く考えていれば「MUSIC ON THE RADIO」松井さんゲスト回にメールで質問できたかなあと一瞬思いましたが、流石にニッチすぎて読まれないか。



SideMに関しては☆曲は2曲だけですが、おそらくその他ブランドも同様に、その2曲が出てきた2010年代後半にはタイトルに☆が付くのが一般化してきて、逆に集中して☆が付くこともなくなってきたんだろうと思います。そもそもJーPOP全体においても男性アーティストの曲名に☆が付くこと自体少ないのですが、黒字の★になるとちょっとだけ変わっていて、2000年前後でサザンオールスターズ布袋寅泰、B'z、ポルノグラフィティ氣志團など、バンド系の人たちを中心にこぞって★を付けていて、おそらくロック的なシンボルとして付けていたんじゃないかと思いますが、バンドユニット「High×Joker」の『Sunset★Colors』などは、その流れの中にあると言ってもいいかもしれません。



ちなみに今回☆がついた曲を調べるのにあたっては、歌ネットというサイトを用いて検索をしたのですが、というのもこのサイト以外だと「☆」で歌詞や楽曲を検索しても「☆」を文字として認識してくれないのです。なので、そこまで大きな狂いは無いと思いますが、ここまで書いてきたもの以外に触れられていない流れもあるでしょうがご容赦ください(まあ誰も気にしないか)。

情報の精度の低さを言った後にこんな話もなんですが、今回色々調べながらちょっと気になって☆がタイトルに付く一番古い曲なんていうのも調べてみて、先述の歌ネットで確認できた一番古い曲は、近藤真彦さんのご存知『ギンギラギンにさりげなく』の次のシングル『情熱☆熱風☽せれなーで』(1981年1月)が最古の☆曲でした。またそこから少し遅れて、JACブラザーズという千葉真一が作ったスタント会社「ジャパン・アクション・クラブ(現ジャパンアクションエンタープライズ)」に所属する男性アイドルユニットが1984年に発売したレコードで『N☆I☆C☆E』およびB面の『ギラリ☆勇気』なんていう曲もありました。それ以降に流れができたとかではないですが、今では女性アイドル曲の定番となっている☆が、初期は男性アイドル曲で使われていたというのはちょっと面白いかもしれません。

しかし、流石に1つのサイトだけで調べるのも難だなあと思ってちょこちょこ調べた中で、ウルトラマンシリーズ8作目『ザ☆ウルトラマン』の主題歌『ザ☆ウルトラマン』(作詞は阿久悠大先生)のEPが1979年に発売されていて、私が調べた中ではこちらが最古の☆曲でした。だからなんだと言われれば全く返す言葉もないですが。



というわけで、知ったところで全く役に立たないぼんやりした文章をだらだら垂れ流してきたわけですが、タイトルの☆についてはここまで書いてきたこと意外にも「作詞作業がケータイやPCメインになった結果絵文字や記号が増えたのでは?」とか、そういう面でも深掘りすればできそうな気もしますが、深掘りしたところでその先には何もないでしょうから特にしません。死ぬほど暇な人がいたら調べて見てください(人任せ)。

それではこの辺で


☆消灯ですよ☆