【シャニアニ】アニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の楽しみ方講座

2024年4月6日から放送中のTVアニメ『アイドルマスター シャイニーカラーズ』、現在4話まで放送されていますが、楽しみ方がイマイチ分からない、ハッキリ言って面白くないという方も居るんじゃないかと思います。

 

実際そう思っても仕方がないほど独特な作品ではありますが、少し視点を変えれば結構楽しめる作品だと思うので、今回は私が劇場先行上映で全話鑑賞する中で獲得した本作の見方をいくつか書いていこうと思います。ちなみにシャニマスは未プレイです。

 

劇場先行上映での感想(1章あたり4話ずつ。ネタバレあり)↓

 

 

・ストーリーを追わない

もちろんシャニアニはストーリーのある作品です。むしろ構造としては、葛藤を乗り越え、キャラクターが成長するという王道の作劇がとられています。

ただ葛藤も、それを乗り越えた時の感慨も驚くほど平板で、一般的なエンタメ作品を期待して見ていると、かなりの肩透かしをくらうでしょう。

しかしこの感動しすぎない、それでいて程よい起伏もある、いわば「ぬるま湯」感こそがシャニアニの良さだと思うのです。もしこれがただの駄作であれば、単によく分からなくて興味が無くなったり、イライラして見ていられなくなったりしてしまいます。シャニアニは諸々足りないところはあるものの、根本的に王道の作劇という骨組みがちゃんとあるので、その点は安心して見ていられるのです(最後まで観たときに物語としての筋も最低限通してくれるので、その点も安心)。

すなわち、疲れていて大作・傑作や賑やかな作品を見る気力が無い、でも何かは流しておきたい、そんなときにシャニアニはピッタリなのです。

 

 

・集中して見ない

これも前段の「ストーリーを追わない」にも通じるところなのですが、集中して見てしまうと、どうしても物語の穴や説明不足な点が気になってしまうと思います。

なので、「なんか問題が起きたんだなあ」「なんか解決したんだなあ」「みんな可愛いなあ」ぐらいの解像度で見るのがちょうどいいでしょう。そんな感じで見ても、物語が追えなくて困ることはないので安心です。

劇場の先行上映で観たときは、どうしても集中して観ざるを得ない状況だったので、しんどい瞬間も多々あったのですが、酒なんか飲みながらだと驚くほど心地よく見ることができました。

キャラのアップばかりで変わり映えのしない画面も、モニターやテレビの画面で見るとちょうどよく、家でダラダラしながら見るのが一番適切な鑑賞環境なのだと思います。

 

 

・劇盤に浸る

集中せず、ボンヤリ見ているときに際立ってくるのが、作中ずっと鳴っているアンビエントな劇盤です。

先行上映ではずっと同じような、抑揚の無い、ふんわりした音楽が鳴っているなあと思ってしまったのですが、ストーリーを追わず、雰囲気で見始めると、この劇盤が非常に心地よく響くのです。

そして改めて劇盤に注意を向けると、映像に合わせて音楽を付ける「フィルムスコアリング」で製作されたという劇盤の機微も分かるようになり、より深く世界観に没入することができるでしょう。

 

 

結論:癒し動画として見る

ここまでの話を総合すると、シャニアニはいわゆるエンタメ作品として観るのではなく、ワンちゃんやネコちゃんの可愛い仕草を愛でる動画や、あるいはゆったりとした音楽と共に流れる大自然の映像みたいな「癒し動画」として見るのがとても良いということです。

 

もちろん直近の4話や、次回の5話なんかはエンタメ作品としても普通に楽しく観れるので問題は無いと思いますが、その先の6話以降はしばらくハードコア癒し回が続くので、今回書いたような視点があった方がずっと楽しめる確率は上がると思います。もちろん素直に楽しめるならそれが一番良いと思いますけどね。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。