『さらざんまい』第2話感想と考察みたいなの

『さらざんまい』第二皿観ました。



「カワウソイヤァ」に全てを持ってかれた感はありますが、それぞれのキャラクターの動機が描かれ、第一皿に続きこれまた重要な回でした。以下安易に箇条書きでわかったことを。

・矢逆 一稀
一稀が繋がりを切望する相手「ハルカッパ(春河)」が一稀の弟であることが明言されました。しかし、現実での春河への態度はあまりにそっけなく、何かしらその想いをおおっぴらにできない理由があることが伺えます。これは一話冒頭「でも、その繋がりは簡単に消えてしまう。僕はそのことを誰より知っている。」という台詞から、過去にそうして繋がりが消えてしまったトラウマによるものかもしれません。家族からの呼び方が「かずちゃん」「かずくん」と、どこか他人行儀なのも気になります。さらに両親や春河と微妙に瞳の色が違って見えるのもあり(母と春河は同じ)、血の繋がりはないことが予想されます。

また、これは感想を漁っていた中にあって気づいたのですが「春河の足が不自由であるらしい」ということも関連してきそうです。春河が立っているシーンがない、家がバリアフリー、春河が出かけようとした際に「さて」と立ち上がる父→次のシーンに父らしき人物が映り込んでいる(介助している?)など、これに関しては間違いなさそうです。もしかすると一稀がサッカーをやめたことにも絡んでいるかもしれません。一方で、一話冒頭で春河の声とともに一瞬映った一稀とは別の人物が走る足のカット、そこに映っていた黄緑のスニーカーを春河が今回履いていたので、現在の春河の足が不自由であるなら、あれは春河が昔は走れた/今後走れるようになるという暗示かもしれません。春河は他にも「欲望搾取」された形跡もあったりと、まだ謎が多いです。

・久慈 悠
兄・久慈誓が初登場。悠は兄の属するダーティーな世界に自分も加わりたい、というよりまず兄の役に立ちたいと思っているが、兄からは相手にされていない様子。背中に忍ばせたデカイ直尺も兄の真似であるようです。前回は車上荒らしをしてましたが、今回は「新鮮な野菜」を小分けにしてパッケージしていました。

・陣内 燕太
初回からそんな感じはありましたが、一稀への想いが「ゴールデンコンビ」としての友情というより、どうやら恋愛感情らしいというのが、ラストの寝ている一稀の唇を奪うシーンで明らかになりました。燕太に関しては、次回第三皿で深く描かれるようです。


以上、主要3人に関しては三者三様「繋がりたくても繋がれない」キャラクターであることがはっきりとしました。彼らの想いの行方がこの物語の主軸になるようです。

そして「川嘘交番」の警官、新星玲央と阿久津真武についても、今回の白眉「カワウソイヤァ」のPV?の中でいくらか分かったことがありました。

・レオとマブ
第一皿から「欲望搾取」というワードを共通して使っており、ケッピと同質の存在であることがぼんやりと示されていましたが、今回の「カワウソイヤァ」シーンの中でケッピと似た目が描かれたりと、その線がより濃くなりました。この話に沿って言えば、彼らもカッパ王国の者ということになるでしょう(そもそも「カッパ王国」の存在自体怪しいですが)。また、ラストでマブの心臓に機械が埋め込まれていたこと、カワウソのアイコンが「欠けたハートにカワウソが描かれたもの」であることから、彼らがカパゾンビを生み出すのは、マブを救う(欠けたものを埋める)ためなのかもしれません。

他にも、毎回尻子玉を抜かれるということは、「さらざんまい」の度に戻っているのかとかも気になりますが、今回分かったことはこのぐらいでしょう。あ、今回下方面が少なかったなあと思ってたら、ラストでしっかり猫の気張るシーンを入れてきてて、並々ならぬこだわりを感じました。


それではこの辺で。

グッドサラーック!