『さらざんまい』第3話感想と考察のようなもの

『さらざんまい』第三皿観ました。



第二皿の引きから燕太の一稀への想い、つまりは「同性愛」的なテーマが描かれるであろうことは分かっていて「重めの話になるのかなあ」なんて思っていました(そんな意識ももう古いのかもしれませんが)。しかし蓋を開けてみれば、燕太を散々イジリ倒した上に、大量の小ネタをぶち込んだ爆笑必至のギャグ回になっていました。以下小ネタまとめ。

・『ピングドラム』の苹果、『ユリ熊嵐』の銀子に通じる幾原作品の十八番「妄想の天丼」
・【かいそう】○回想 ×海藻
・被害者の名前「キース・モットクレー」
・カパゾンビの被害(女性が飛んでいく)を報じるニュースで突然のラピュタ「親方ー!」
・燕太、3カメでの「縦笛舐め」→悠「マジか...」
・「さらざんまい」で漏洩した燕太の叫び「終わったーーー!」
・サブタイトル「つながりたいけど報われない

こんな具合に小ネタを拾っていくだけでも楽しいのですが、例の如く重要な情報も多数ありました。

まずは前回話題になった「春河足不自由疑惑」が確定しました(ここの台詞で匂わせてから不意に車椅子を映す演出は非常にスリリングで良かったです)。また、その直後言及された「星の王子様」が今後の展開の暗示になってる気配もビンビンします。

そして、一稀の変化(笑わなくなった、サッカーをやめた、春河以外への興味のなさが異常)の直接の原因を春河がよく分かっていないらしい(自覚がないだけという場合もあるでしょうが)ということから、一稀の「過去につながりが消えてしまった人物(仮定)」は春河ではない他の誰かであることが想像できます。前回の雰囲気からすると、本当の家族とか?

さらに「カワウソイヤァ」でおなじみレオとマブが属していると思われる「帝国」の存在も明らかになりました(多分カワウソ帝国。「ウソ〜」って言ってたので)。「欲望搾取」する人間も、法で裁かれなかった犯罪者であったりと、レオとマブも単純な「悪」ではなさそうです。あっ、そういえば主人公サイド同様、被害者たちも皆男性になりそうですね。まあ当たり前ですけど。今でも十分危ういのに女性のゾンビが出たら完全に18禁になるし。...それはともかく、レオとマブに「欲望搾取」された人間は存在が消える、幾原作品で言う「透明になる」というあたりも重要そうです。

あと、今回に限った話ではないのですが、結局「さらざんまい」はケッピに抜かれた尻子玉の代わりに、ゾンビの尻子玉を共有して人間に戻るという理解でいいんでしょうかね?最初に尻子玉を飲み込んだ者の尻から別の者の尻へ移って...って『ムカデ人間』か!(あれもある意味「繋がり」を描いた作品ではあるけども!)

とりあえず今回はこんなところでしょうか。そういえば、小説版はとりあえず6話が終わるまで待とうと思っているのですが、「公式スターティングガイド」の方は買ったので、何かと話題に上がる「ラカン」とか芥川龍之介「河童」とか今回の「星の王子様」含め、その辺りを色々読みながらアニメ本編を追っていこうかなあと思っています。

それではこの辺で。

グッドサラーック!