【映画】最近観た映画の感想

特に書くことがないときの定番、最近観た新作映画の感想まとめです。

 

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 』

革新的アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。前作であれだけ凄い表現をやったうえで、さらに凄い表現をさらに凄い密度で詰め込んだまさに異次元のアニメーション表現をしながら、ストーリーも深くまで練られてエンタメとして無類に面白いという恐ろしい映画だった。初回は映像に圧倒されてストーリーや音楽が入ってこないので、2回目以降の方が感動する。

 

『カードカウンター』

ポールシュレイダー新作。孤独なギャンブラーの話。最高に渋い映画だった。USA男や太ったアジア人、バーで号泣してる女性など登場人物が一瞬だけ出る人まで含めてやたらキャラが立ってて、ずっとこの世界に浸っていたい魅力があった。アブグレイブ刑務所についてここで初めて知ったので、また調べようと思う。

 

『Pearl パール』

『X エックス』に登場した殺人鬼の老女の過去を描く。主演のミア・ゴスがすごい。いわゆる「狂気的な演技」でここまで怖かったのは初めて。マジで話が通じない感じがヤバいし、動機がやたら軽薄なのも嫌。

 

君たちはどう生きるか

宮崎駿最が引退しながら作った新作。色々語れる作品だろうけど、完全なジブリ弱者な自分は語る言葉を持たないので有識者の方々にお任せしますという感じ。前情報無しでどこに向かうか分からないものを見る楽しさは十二分に味わえたので良かった。公開後のレビューを色々読む中で、自分が作ってきた世界(ジブリ)を継いでほしい駿と、継がない選択をする下の世代(でも影響は確かに受け取っている)的な、結末は多少違うがスピルバーグの『レディ・プレイヤー1』的な話という理解に落ち着いた。解釈の幅がかなりあり、様々な意見があるのも楽しい。

 

『ヴァチカンのエクソシスト

ヴァチカンの主任悪魔祓いを務めた実在の神父をモデルに、強力な悪魔との闘いを描く。緩急の付け方が上手くて、特にピンチ時の危機が何重にも重なっていくドライブ感がすごくてとても楽しかった。教会に対する現代的な視線もあって良い。『死霊館』のような、のちにシリーズ化される良作の1本目的な魅力があった(現状特に予定は聞かないが、設定上あと199本作れるはず)。

 

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。