【映画】2022年映画ベスト10

2022年に観た映画のベスト10です。

 

10.『アンビュランス』


マイケル・ベイ最新作。物凄い熱量と勢いで繰り広げられる救急車を使ったカーチェイス!自分で撃った警官を助けるため奮闘する強盗!女性以外バカしかいない頭脳戦!笑うしかない大惨事!すごい映画だった。爆速エンドロールも最高。

 

 

9.『プレデター:ザ・プレイ』


Disney+で配信された「プレデター」シリーズ最新作。1719年のグレートプレーンズ、ネイティブ・アメリカンの部族にプレデター襲いかかる。近代的な装備も無しにどうプレデターに立ち向かうのかというアイデア、1人の少女が戦士として成長していく普遍的なドラマ、これぞ何も考えず楽しめる丁度いいエンターテイメント作品だった。

 

 

8.『トップガン・マーヴェリック』


1986年のトム・クルーズ主演映画『トップガン』の36年ぶりの続編。「かつて素晴らしい功績を残した天才の異端児が、時を経て若者を指導する立場に回る」という、誰であれ理解できる分かりやすいストーリーを、これ以上ないほど丁寧に、観客の期待に応える形で実現できていた。中盤に至るまで作戦の内容と超えるべき障壁をしっかり繰り返し説明して、そして本番どうなるか?というシンプルな作りで一貫しているのが良い。人物描写も、ちょっとしたセリフと行動だけで最大限魅力的に描けていて、理想的なエンタメ作品であり「理想の続編」の具現化と言える。トムは凄い。

 

7.『神々の山嶺


作・夢枕獏、画・谷口ジローの漫画をフランスでアニメ映画化。山のデカさ、空気、「これ落ちたら死ぬな」という恐怖がものすごいリアリティのアニメーションで描かれていた。音も超作り込まれてて、絶対に劇場で観るべき作品。堀内賢雄大塚明夫の二大巨頭はもちろん、それほど多くない出演シーンで存在感を放っていた今井麻美さんの演技もとても良かった。

 

6.『NOPE』


ジョーダン・ピール最新作。不穏な序盤から異様な高揚感を感じるクライマックスまで驚きに満ちていて、良くこんなこと考えるなあと非常に楽しめた。作品を通して描かれるテーマも重層的で、ジョーダン・ピール作品では一番好き。

 

 

5.『秘密の森の、その向こう』


『燃ゆる女の肖像』のセリーヌ・シアマ監督最新作。8歳の少女が森の中で8歳の頃の母と出会う。とても静かながら、非常に豊かなニュアンスを含んでいて、優しい気持ちになれる作品だった。73分という上映時間の短さも良い。

 

 

4.『ある男』


愛したはずの夫は、まったくの別人だった。その謎を弁護士の男が調べて行く。他人の分からなさ、ひいては自分という存在の分からなさという普遍的な問いを、繊細な演技と的確な映像できっちり表現していた。とかく単純化した「属性」で人を語りがちな昨今、重要なことを描いていると思う。

 

 

3.『THE FIRST SLAM DUNK


漫画『SLAM DUNK』の作者・井上雄彦自らが監督したアニメ映画。「漫画」の絵のまま実写のリアルな動きをやり切った映像だけでも驚きなのに、構成・編集・音の使い方と「映画」としてもハイクオリティですごい。この「漫画」を動かしてやるぞ!という気概を感じる冒頭から最後まで手に汗握り、息を飲み、ずっと泣いてた。傑作。

 

 

2.『RRR』


『バーフバリ』2部作のSS・ラージャマウリ監督最新作。対立する立場の2人が紡ぐ友情というシンプルながら熱いストーリが、アクションや炎と水のモチーフによって何1000倍も効果的に強調されていて、めちゃくちゃ感情を揺さぶられた。最高の映画。面白すぎる。ここでも詳しく書いてます↓

【映画】何も考えずに楽しめる、考え抜かれた傑作『RRR』感想 - 未詳の空論

 

 

1.『ウエスト・サイド・ストーリー』


スティーブン・スピルバーグ監督による古典ミュージカルの再映画化。歌や音楽やダンスが良いのはもちろん、映像がまた笑ってしまうほど美しい。1つの映画で一箇所あればそれだけで「いい映画だったな」と思えるようなシーン/カットだけで全て構成されているような、恐るべき作品。観てる間中「映画が上手すぎる」以外の感想が出なくなってしまった。ここでも詳しく書いてます↓

【映画】全てが上手い『ウエスト・サイド・ストーリー』感想(ネタバレ) - 未詳の空論

 

 

今年はあまり時間が取れなくて、全然劇場で映画を見れませんでした。なので小さめの映画をチェックできていなくて、大ネタばかりのランキングになってしまいましたが、それでも迷うほど良い作品がたくさんありました。今回はたまたま入らなかっただけで『さがす』『THE BATMAN-ザ・バットマン-』『FLEE』『エルヴィス』『ドクター・ストレンジマルチバース・オブ・マッドネス』なんかもベスト級です。代わりに昔の映画やドラマ、アニメなんかはよく観てましたが、来年はもう少し劇場にもいきたいところ。

 

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。