2022年11月12日、13日に開催されたアイマス初のオーケストラコンサート「THE IDOLM@STER ORCHESTRA CONCERT
～SYMPHONY OF FIVE STARS!!!!! ～」初日は予定が合わず、2日目を配信で観ました。
近年アニメ、ドラマ、ゲーム等色々な作品でオーケストラコンサートは行われていますが、それらはもちろん、クラシックコンサートにも縁遠かったのでどんなもんかと思っていましたが、実際に観てみたら非常に楽しかったです。
第一幕はメドレー的に5ブランドの楽曲が演奏されるパート。事前にサイリウム禁止、途中の拍手もしないようにと注意がありましたが、曲間の間も短く、拍手のタイミングも間違いようが無い構成になっていて、特に混乱もなくスムースに観れました。
会場的に心配されていた音響ですが、少なくとも配信ではしっかり迫力があっていい感じでした。オーケストラで演奏されることで、また新たな感動もありましたし、アレンジも時に壮大に、時にエモーショナルにとバラエティに富んでいて、退屈する事なく没入して聴き入ることができました。個人的にデレの新しい曲、M・シャニの曲はあまり詳しくなかったのですが、全く気にせず楽しめました(『NEO THEORY FANTASY』とか壮大で格好よかった)。締めの『Grow Map』→『Destiny』の流れは初日のセトリを見て知っていましたが、実際に聴いてみて想像を超える良さがありました。
第二幕はゲストを交えたカジュアルないつものライブに近いパート。最初に登場するのはSideMからAltessimoの2人。スクリーンにキャラクターが映し出されるMR的なものでしたが、生歌唱ではなくこれ用に録り直した録音っぽい？どうせなら生歌唱にしたくなりそうなものですが、生演奏に合わせるのはラグとかで技術的にまだ難しいのかも。今回のは今回ので歌も良かったですし、一生分の「貴殿」も聞けて楽しかったです。
次に登場したのは作詞家の貝田由里子さん。出演者に歌唱メンバーとして入っていてどうなるんだろうと思っていましたが、国立音楽大学声楽科卒業という肩書きも納得の、オーケストラにふさわしい堂々たる歌唱でした。あの『こいかぜ』をかましてきたのにはビックリ。
最後はキャストから駒形さんと沼倉さん。まず駒形さん歌唱の『vivid color』がかなり良くて、オーケストラアレンジのイメージが全く湧かなかったのですが、今回のがものすごくハマっていて驚きました。特にリミックス等でも全く消えない味の濃さを見せていた原曲のKOH味を感じさせず、あのKOH味はシンセの音色から来てるのかなあなんてことも思いました。駒形さんは歌もトークも楽しそうでよかった。
続く沼倉さんは、『初恋 ～一章 片想いの桜～』。オーケストラでアイマスをやるとなった時に、弦楽四重奏『初恋組曲』はまず想像するところでしたし、9thライブでサプライズ披露した沼倉さんが出るとなれば、まあこれをやるだろうところでした。この歌うまの流れの中で、もちろん沼倉さんも歌うまの部類に入ると思いますが、それよりも語りかけるような、エモーションを強調した歌唱で、そのあたりのバランスはやはり流石だなあと思いました。
最後は駒形さんと沼倉さんで歌う『瞳の中のシリウス』。普段のアイマスライブ ではまずない、ハモリまくりのテクニカル全振りな歌になっていて、それがバッチリ決まっていました。こういう普段のライブでやらないようなことをやると、それがまた普段のライブにフィードバックされたりして、のようにいい循環になったりもすると思うので、こういうチャレンジもガンガンやってほしいです。
というわけでアイマス初のオーケストラコンサートはとっても楽しいものになりました。キャストは安定+コラボもスムーズな765ミリオン、デレ・M・シャニはMRという構成も、初回としてベストな構成だったと思いますしそれでいて今後の可能性も感じられました。今後いくらでもできそう。
会場は事前に散々言われてましたが、現地の音響も割と頑張っていたようですし、MR風演出をするための設備やキャパの問題等々を加味した上での今回だったのだと思います。今後があれば、ライブよりも身軽なイベントとして、地方を回るとかあっても楽しそうです。やはり現地でも聴いてみたい。
(そしてあのどうしても割高に感じてしまうCDはどうしようか……。)
それでは今回はこの辺で。
消灯ですよ。
