9月28日に発売される「M@STER SPARKLE2 09」を例のごとくフライングで聴いたので、いつも通り感想を書いていきます。
01.稲妻スピリット
作詞:nobara kaede 作曲・編曲:石井健太郎
作編曲の石井さんは『Rebellion』の編曲からミリオンに参加し、以降ミリオンで『DETECTIVE HIGH! ~恋探偵物語~』『初恋バタフライ』を作曲、SideMやシャイニーカラーズでも楽曲を提供しています。作詞のnobara kaedeさんはアイドルを中心に歌詞を提供されていて、最近『CHEER UP! HEARTS UP!』でミリオンに初参加。曲としてはボカロ経由の今時J-POPといった感じで、ただそこに乗る奈緒の歌声が良いフックになっていてまた独自の味が出ていると思います。nobara kaedeさんの歌詞も『CHEER UP! HEARTS UP!』から一転して力強いものになっていて今後が楽しみ。
02.Walking on the Square
作詞:松井洋平 作曲・編曲:藤原彩豊
作編曲の藤原彩豊さんは『ダイヤモンド・クラリティ』のピアノ&シンセサイザー演奏で初参加し、『ショコラブル*イブ』で作編曲も担当されました。作詞はおなじみ松井さん。曲としてはポップなダンスミュージックで良い感じ。そしてまた情報量が多いのが松井さんの歌詞で、「square」=「広場」「街の区画」「チェス盤の目」というところから、将棋の駒を動かすのと街を歩いていく様子を重ねて描いているのだと思います。「誰の歩みにだって重なったりしないようにね」とか「二歩か!」とちょっと笑いました。そこに音楽というモチーフまで加わって、それも将棋を打つ音とかけてるのかとか、「もう一曲」=「もう一局」なのかとか、また考察の捗る松井さんらしい曼荼羅みたいな歌詞だなあと思いました。あと歌詞で所々句点、が入ってくるのが気になりますが(分節を区切るのにスペースと句点が混在してる)まだよくわかりません。
03.きまぐれユモレスク
作詞・作曲:mekakushe 編曲:tomggg
作詞・作曲は前回「08」の伊織ソロ『ピンクローズアプローズ』に引き続きのmekakusheさん。編曲のtomgggさんは様々な方面で活躍するビートメイカー、音楽プロデューサー。アイマスは初参加ですが、電音部に参加されていたり、麻倉ももさんの個人ソロ『Love me, Choose me』で編曲を担当されたりしています。『恋愛サーキュレーション』的な甘〜いウィスパーラップですが、下手すれば野暮ったくなりそうなところを、ちょっと食い気味に言葉が入ってくるようになっていてグイグイ引き込まれる。特別韻を踏んでるとかではないですが、音の繋がりはしっかり考えられているので気持ちいい。スキー!
04.I Do
作詞:MEG.ME 作曲:GRP、MEG.ME 編曲:GRP
個人的に大好きな座組み(NIYAさんはいませんが)で、今回はMEG.MEさんが作曲にも参加。これまでの曲と比べるとまた大人で、落ち着いた格好良さがある曲。MEG.MEさんの歌詞としても、優しく寄り添うような新しい一面も見れつつ、芯の強さはしっかり感じられてやっぱり良い。智秋さんが喜びそうだな曲だなと思いました。
05.ふたり繋ぐ星座
作詞:橋本彩子 作曲・編曲:遠藤直弥
作編曲の遠藤直弥さんはミリオンで『Only One Second』の編曲で初参加し『White Vows』で作編曲を手がけています。『冬の日のエトランゼ』作編曲などSideMの方でも複数関わられています。作詞の橋本彩子さんはあまり情報が無いのですが、トムス・ミュージックの社員の方のようで、その会社関連のアニメソングの作詞をされています。アイマスは初参加。何はともあれ平山さんの本領発揮な歌うまを味わう曲。ライブで浸れそう。
今回はバラエティに富んだ楽曲が非常にバランスよく配置されていて、ライブのセトリのようなまとまりがあるCDになっていました。コンポーザーも最近ミリオンに提供しだした方が集まっていて、新鮮でありながら安定感もありました。次でシリーズもラスト(多分)ということで、焦らしに焦らされた桃子ソロが気になる。
ちなみに9thライブは2日目が当たりました。『週末だけのハーレクイン』は生で聴きたかったので嬉しい。
それではこの辺で。
消灯ですよ。