【ドラマ】『相棒』を1から見返す(S20編)

『相棒』を1から見返す会、いよいよゴールのS20。今回も気になったエピソードを抜粋して感想を書いていきます。

 

第1話『復活~口封じの死』

第2話『復活~死者の反撃』

第3話『復活~最終決戦』

S18最終話から始まり、S19を経てなお続いていた内閣官房長官・鶴田翁助との因縁が3話かけてついに決着。1話から元内閣官房長官・朱雀武比古がS3以来17年ぶりに登場してたまげた。ここまで随分引っ張った分、関係者全員集合のVRシーンは上がったし、柾庸子と中郷都々子の関係に燃えた。鶴田翁助との決着としても、特命係はじめ権力に靡かない人間たちの反撃と、自分は所詮変えのきく存在だと気づいての出頭はかなりスカッとして良かった。岸部一徳先生のカメオ出演も最高。まあ全体的にもう少し短くまとめられた気もするが。

 

第7話『かわおとこ』

やはりハズレの無い子供回。周りの大人が一笑に付す子供の言葉が事件解決に繋がるいつものパターンと言えるが、毎回子供の描き方がいいので毎回まんまとグッとくる。

 

第9話『生まれ変わった男』

突飛な導入と見せかけて意外と練られているようでやっぱり突飛な話。こういう実験的な話はやっぱり楽しい。

 

第11話『二人』

元日スペシャル。わーくんの姉・由梨が登場。プライベートが掘り下げられはじめると、卒業の近さを感じさせる。わーくん昔別れた友人が最期の事件に絡むのかと思ったらそんなことは無かった。この回はデモ隊のカリカチュアのされ方に批判もあって、脚本家の方も苦言を呈していたように、実際問題はあったと思う。お話全体としては「自己責任」の名の下に搾取を正当化する権力者の醜さをしっかり描いているだけにもったいなかった。

 

第16話 『ある晴れた日の殺人』

一種の叙述トリック的な語りで、過去のあるエピソードを彷彿とさせる話でありつつ、クライマックスのスペクタクルな転換はかなりグッときた。

 

第17話 『米沢守再びの事件』

米沢さんがS16ぶり4年ぶりに登場。鉄オタ良い話としてもよくまとまっているが、やはり右京さんと米沢さんが並んでいるのが何より嬉しい。亀山くんとの再会も見たい。今シーズンはわーくん卒業というのもあってか懐かしい顔がいっぱい見れて嬉しい。

 

第19話 『冠城亘最後の事件--仇敵』

第20話 『冠城亘最後の事件--特命係との別離』

成長した社マリアや片山雛子など豪華な顔ぶれで華やかな感じはするが、話としてはよく考えるとぼんやりした感じ。ただ、今回改めてわーくんの活躍をちゃんと見てきただけあって、別れには感慨深いものがあった。わーくん期の特色でもある、違う道のりで同じゴールを目指す対等な「相棒」観は実際かなりハマっていて、ここまで長く続いたのも納得できた。

 

というわけで、S20まで見終えてあとはS21を待つばかりとなりました(と言いつつまたプレシーズンから見返したりしてるんですが)。今回こうやって『相棒』を見返してみて、その面白さを再確認できました。特にこのフォーマットの強さとキャラクターの良さ、そしてそれがあるからこそできる社会問題を取り入れたエピソード。問題の取り入れ方は話によれども、こういうドラマが人気でずっと続いているのは良いなあと思いました。あとは何よりもと特命係の亀山ァ〜!がどう活躍するのか楽しみ。


 

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。