【ドラマ】『相棒』を1から見返す(S19編)

『相棒』を1から見返す会、ついに最新シーズン手前。

 

第1話『プレゼンス』(前編)

第2話『プレゼンス』(後編)

元白バイ警官で捜査一課の新入り・出雲麗音が初登場。最初は固い印象だったが、回を重ねるにつれ馴染んでいき、捜一の特命係友好枠としていい立ち位置になってきたと思う。IT長者の加西周明とVRゲームがキーとなる話で、ドローン+360度カメラの演出はなんだろうなと思ったが、VR世界表現ということかと後で気づいた。この流れはS20まで結構な尺引っ張られるが、決着が良かった(詳しくはS20感想で)ので、翻ってこの回の変な味わいもちょっと好きになってきたかも。

 

第7話「同日同刻」

「平成の毒婦」遠峰小夜子再登場。ここにきていよいよ彼女のサイコ味が全開になり、過去もほんのり明かされてきて、かなり魅力的な悪役になってきた。今後の活躍が楽しみ。

 

第9話「匿名」

とかく問題視されがちで、実際問題も多いSNSのいい面・悪い面をうまい具合に描いた回。本来交わらないはずの人たちが出会い、それがそれぞれの救いになるという展開にグッときた。

 

第10話「超・新生」

新生刑事部長誕生。内村刑事部長が臨死体験を経てまさかのキャラ変。PSから20年やっているキャラクターが、ここに来て180度性格が変わるという、長寿シリーズならではの面白さ。以降警視庁内部のパワーバランスも変化して新鮮味が出てくる。

 

第14話「忘れもの」

小手鞠さん活躍回。劇中でも語られているが、どうしようもないダメ人間がギリギリのところで勇気を見せる展開は、ベタながらやはりグッとくる。

 

第16話「人生ゲーム」

人付き合いが苦手で全てを失った青年と虐待を受けながらも気丈に振る舞う男の子の友情を描く。ストレートに感動できるいい話。

 

第21話「暗殺者への招待」

第20話「暗殺者への招待」(後編)

1話からの因縁が決着......せず!万津蒔子や中郷都々子、謎の女殺し屋など、キャラクターの面白さは十分あり、お話として一応の決着は見せるものの、最終決戦はS20の1〜3話まで持ち越し。着地を知っているとこのタメも意味があったと思うが、リアルタイムだとなかなかモヤモヤしたかも。

 

全体のクオリティはもう安定していて、良い話から鬱回、内村部長のキャラ変など見所の多いシーズンでした。次回はついにラストのシーズン20。21の放送までちょうど間に合いそう。