ぼんやりしてて今週のブログ何も考えてなかったので、最近観た映画の感想を書いてお茶を濁します。
『ハウス・オブ・グッチ』
リドリー・スコット最新作。グッチの歴史をもとにした創作。金と権力を求めた人間たちが軒並み崩れていくのが痛快。その中で「自分はグッチという希少動物を保護するのだ」と語るグッチの顧問弁護士にリドスコみを感じた。役者陣も楽しそうに演じていて特にレディーガガは素晴らしかったが、イタリア舞台でイタリア人俳優を使うわけでなく全員英語でしゃべってるのは今どきどうなんだという感じは確かにないでもない。申し訳程度に「グラッツェ」とか言う面白さもあるとは思うのだが、リドスコならいくらでもできるだろうし。
『クライ・マッチョ』
クリント・イーストウッド最新作。イーストウッドがメキシコに友人の息子を探しにいく。ムリに派手な画をみせようとか、展開にツイストを入れようとか、そういう無駄なものがない削ぎ落とされた作品で滋味深いが、イーストウッドがやってるからこそ成り立ってる気もする。マッチョイズムの虚しさを語るというのもやはりイーストウッドがやってることの意味があったと思う。あの歳で女性に迫られて「やれやれ…」とかやってるのもイーストウッドだからまあしょうがねえなあという感じになる。
『さがす』
失踪した父親を娘が探すが、そこに連続殺人犯が絡んできて…。父親を佐藤二郎が演じていて、おどけたイメージが強い分今回のシリアス演技がとっても映える。娘役の伊藤蒼は去年の『空白』に続きまた大変な役どころだがまあ上手い。構成もよく出来ている秀作なのだが、ふいに漏れ出す変態性が興味深い。
『ドライブ・マイ・カー』
『偶然と想像』
最近破竹の勢いの濱口竜介監督作。小説かと思うほど台詞が非常に多くて、ともすれば退屈になりそうなところ「役者が台詞を喋る」ことそのものの面白さを引き出していて、確かに独自の魅力を感じた。しかし『偶然と想像』はまだ観やすいものの『ドライブ・マイ・カー』は大概変な映画で、ここまで評価されているのが驚き。
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
ウェス・アンダーソン最新作。架空の雑誌『ザ・フレンチ・ディスパッチ』を映像化する。まず画面から感じるウェス・アンダーソンみが凄まじい。雑誌の映画化という訳の分からないことをしているが、確かに観終わると雑誌を読んだ気分になる。正直初見では大量の情報を追うので精一杯で、面白いのかどうかもよく分からなかったのだが、画力はものすごいしよく出来ているのは分かるので、あと何回か観て咀嚼していきたい。
2月以降で気になってるのは『ウェスト・サイド・ストーリー』ぐらいかな?細かいところも観たいがなにせ時間がなくて、多分世界的に1日3時間ぐらい減っているので何もできない。あとは『マンダロリアン』から続くスターウォーズの『ボバ・フェット』がいい感じのところなのでそれを楽しみに過ごす。
それではこの辺で。
消灯ですよ。