【バンナムフェス】2日目感想

バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル」2日目感想。(初日はこちら



毎回こんな感じならいいんだけどなあ。

...といった調子で初日がとっても楽しかったので、2日目は初めから期待して現地に赴きました。2日目の席は初日と同じく1塁側1階席で、よりステージを正面に望む、ほぼアリーナ先後尾くらいの場所でした(アソビストアとは)。ステージ全体を見渡せて、照明演出とかは綺麗に見えたのですが、やはり近いとは言えず、正直演者さんたちの細かいパフォーマンスを見れたとは言えない感じでした。スクリーンに映るのもバストアップか遠景がほとんどで、あと3面並んだスクリーンが基本全部同じ映像である件とかも含めて、次回はもう少しいい塩梅になればいいなあと思います。


というわけで本編ですが、まずは何より初っ端の『READY!!』『Star!!』『Welcome!!』の3連打!初日のニュージェネでも思いましたが「今2015年だっけ⁉︎」とでもいうようなMOIWっぷりに超ブチ上がりました。この3曲に限らないのですが、それこそ2015年以前に出た曲はもうコールが染み付いていて、しばらく聴いていなくても完璧にできたのが我ながら可笑しかったです。この流れは個人的にこの日1の盛り上がりでした。


ちなみにミリオンのライブでは『Welcome!!』をしばらくやっていないことから、演出・構成担当が曲の存在を忘れてる説なんかも流れていて、今回のこれで「覚えていたんだ!」みたいな反応をいくらか見ました。まあこれはほぼネタみたいなものなので、あまり真面目に取り上げるものでもない気がしますが、個人的には件の人があまり関わっていないがゆえのこの選曲だったのかなあと思います。あの人はあくまで「総合演出担当」としか言ってませんし。アイマス単独ならともかく、様々なIPが集結するライブでセトリを出入り業者に丸投げするわけがないですし、そもそもキャスティングの時点でやる曲は決まっていますし、構成やセトリには当然それぞれのIP担当含む多くの人間が関わっているでしょう。なので、Jが『Welcome!!』を思い出したというよりは、関わりが薄くなったゆえの採用だったのではないでしょうか。もしくは「ハッチポッチ」然り「フェスティバル」と名の付くライブ専用の曲だと思っているかでしょう。(...ここまで文を割いて反証することでもなかった)


閑話休題


個人的に冒頭3曲がこの日1番の盛り上がりだったとすでに書いてしまいましたが、正直なところ特に前半は初日に比べると圧倒的にモヤモヤするところがありました。

特に構成についてかなり困惑してしまって、最初のMCで「今日は誰がいつ出てくるか分かりません!」と言われた時点で「ん?」と思いましたが、その後も「昨日と変える必要あった?」「混ぜる必要なくない?」という思いが付きまとってしばらく集中できませんでした。


最初の「アイカツ!」と桃井はるこさんパートは普通にまとめてやっていましたが、構成の都合上初日にあった紹介VTRが省かれていた分、「なんかぬるっと始まってぬるっと終わった」感が強くありました。寿司の合間のガリとお茶じゃないですが、初日と同じく各コンテンツやアーティストごとに一旦リセットして観たかったです。

あまり集中できなかったとはいえ、前半「アイカツ!」パートで言えば「歌唱担当」という役割分担は新鮮でしたし(歌を聴いて納得もしました)、後ろのアニメ映像からぼんやりと継承の物語も読み取ってグッときたりもしました。桃井さんは『ワンダーモモーイ』でちゃんとコールできなかったのが申し訳なかったので、来年もぜひ出ていただきたいです。あと『バレンタイン』のコールは周り誰もやってなくて、心の中でやってました。(仮に桃井さんを呼ぶなら「モモーイ!」「ハルコ!」のどちらになるのでしょうか)


ここまではまだよかったんですけど、次のパートで困惑がさらに強まります。『ヒカリのdestination』『OωOver!!』『アルストロメリア』『咲くは浮世の君花火』『LEADER!!』と、アイマスの各ブランドがシャッフルされて披露されるわけですが、やっぱり「混ぜる必要なくない?」という思いが曲を重ねるごとに強まるばかりでした。特に『アルストロメリア』のあたりではシャニ→デレ→シャニとすぐ戻ってきたのもあって、「なんで混ぜたの?」「いやこの子達は可愛いけどさ」「次やるとしてもミリじゃない?」「いやこの子達は可愛いけどさ」「いやなんで混ぜたの?」「いやこの子達は可愛いんだけどさ」と混乱して大変でした。

次のMCで気分を入れ替えようなどと思った最中、間髪入れず『ラブライブ!サンシャイン!!』発のユニット「Guilty Kiss」パートが始まるからまた大変。ちょっと休ませて。

しかもこの「Guilty Kiss」のパフォーマンスが圧倒的な運動量かつそれが6曲連続という恐ろしさ。前段のアイマスパートから含めるとほぼ11曲連続というのもあり(多少のトークはありましたが)、終盤は確実に東京ドーム全体の客席よりステージ上のエネルギーが優っていました。このステージは混乱の中でも流石にビビりました。化け物かよ。


永遠に続くかとも思われた「Guilty Kiss」のステージも幕を閉じ、気持ちの整理も多少はできたので、次のアイマスパートは比較的穏やかに......いや、セットリストは全然穏やかではありませんでしたが、次は全曲アイマスで混ざった感じもなく、概ね楽しく観ることができました。

ここからは『夢咲きAfter school』『あんきら!?狂騒曲』『花ざかりWeekend✿』『自分REST@RT』『微熱S.O.S!!』『残酷よ希望となれ』と続きますが、個人的には『夢咲きAfter school』で予習(当日)の甲斐あってだいたいコールできたこと、『あんきら!?狂騒曲』のコール&レスポンスなどが良かったです。あとは当然超久しぶりの『自分REST@RT』には当然アガりましたし、ゼノグラシアパートは萩原雪歩(cv.堀江由衣)も映っていて、なんだかほっこりしました。


ちなみにゼノグラシア錦織敦史監督のアニメ『アイドルマスター』や『ダーリン・イン・ザ・フランキス』にも割と影響を与えていると思っていて、それについてもいつか書けたらなあと思います。


話を戻しましょう。ライブは再び「アイカツ!」パートへ。

普通に声優の方が出てきて、歌唱担当みたいな分担は無くなったのかなあなどと思いつつ、『セカイは廻る』は今回聴いた「アイカツ!」曲の中でも1番イケてると思いましたし、『アイドル活動!オンパレードVer.』では、門外漢の自分も「アイカツ!」ワールドの一員になれたように感じることができて楽しかったです。


そしてここからは一気呵成のアイマスパート。『Tulip』『バベルシティ・グレイス』『ハーモニクス』『Wandering Dream Chaser』『∀NSWER』『FairyTaleじゃいられない』と、盛り上がる曲が続きます。...どこかで見たことがある展開だな。

ここも実際盛り上がったんですけど、『Tulip』で後ろに映るMVと歌割りが違っていたり、『∀NSWER』でMVはセンターステージなのにメインステージで歌唱したりと、微妙な齟齬が気になりました。こういう「ゲームと同じにしましたよ!」的にやる割に、所々違ってるみたいな雑さってとっても気になりますよね。印象的なハイタッチシーンを「流れ上無理」とかすぐ言ってやらないみたいなやつ。ゲームと合わせるなら全部合わせるべきだし、やれないならやれないところに別のものを組み込むか、いっそ全く別のものにしてしまう方がいいと思います。できないとこをできないまま温存するのは演出の放棄では?

...といったことは一旦置いといて、このパートで言えば、シャニの『バベルシティ・グレイス』の「アンティーカ!」は当日予習してたのに聴き過ごしててできなかったのが残念だったのと、『Wandering Dream Chaser』は何かと噂になっていて、実際会場もすごい盛り上がりでしたが、なにぶん遠景&バストアップ映像で凄さをあまり感じられませんでした。機会があれば近くでか、いい感じの映像で観たいなあ。そして『FairyTaleじゃいられない』では、今井さん初参加もそうですし、結城アイラさんの歌詞ではこの曲が一番好きなのもあって、やはり燃えました。


そして最後は安定のアイマス全体曲ラッシュ。『ToP!!!!!!!!!!!!!』『Spread the Wings!!』『UNION!!』『GOIN'!!!』と、エクスクラメーションマークがいっぱい付いた曲が続き、最後『THE IDOLM@STER』かと思わせての『The world is all one !!』締めも綺麗に決まっていて良かったと思います。


ところで今回の765ASは、トップバッターだったりゲスト前の盛り上げだったり、ホスト役に徹底していた感がありましたが、その点においては物足りなかったのが正直なところです。もちろん役割としては重要な位置ですし、その役割も十二分に果たしているのを観れて嬉しく思いましたが、基本ベスト盤的なビッグチューンだけだったり、コラボした方以外のトークパートがなかったりと、少し都合よく使われただけとも感じられてしまいました。

まあこの感じも、『THE IDOLM@STER』をやらなかったのも、中村先生が「あの言葉」を言わなかったのも、来たる15周年合同ライブの布石なんでしょうが、そこですら今回のような「ホスト役」だったり「先輩」だったり「御本尊」的な扱いで、変な膜がかかった状態でしか接することができないんじゃないかと不安になってしまいます。これを言うことについては色々な意見があるようですが、やっぱり765ASの単独ライブが観たいなあ。ネガティブな意見を先回りして内面化しても仕方ないですし、やっぱり声に出さないとどうにもならないと思うので、少なくとも私はしつこく言います。だって観たいもの。


もし短時間でも765ASとしてまとめてやってくれてたら、つまり初日と同じ構成だったら、この感覚もまた違っていたかもしれませんし、各コンテンツに対してもより没入できたんじゃないかとも思います。一応意図としては「初日とメンツが被ってるから違う見せ方をしよう」と言うことで理解はできるのですが、その結果フェスでもない、アイマス合同ライブでもない、中途半端な印象になっていました。

ユニットのシャッフルといっても、結局はアイマス内だけのことで、しかもユニットの紹介も省かれていました。仮にこれがMOIWだったら全く問題ありませんが、あくまで「フェス」という体裁でやってる以上、このユニットがどのブランドの、どんなアイドルによって構成されたものなのかの説明は最低限必要だったと思います。例え会場の大半が承知だったとしても、各ユニットが自己紹介する間もなく出てきては去っていくフェスなんてあり得ませんから。その辺り初日は全く問題無かったので、その分2日目の雑さが非常に目立ちました。

こういうコンセプトに対する雑なアプローチは、直近のミリオン6thが思い出される訳ですが、あちらは逆に完全内輪のライブでくどいまでの紹介と振り返りを繰り返していました。あれとこの2日目を足して2で割りたい。

ミリオン6thの「テレビ」とかいう意味不明なコンセプトを掲げながら実質フェスをやってたのも、今振り返ればこのバンナムフェスの予行演習だったんじゃないかと邪推してしまいます。そのまんまフェスにすると今回と被るから「テレビ」とか訳のわからないことを言い出したとか。......ミリオン6thは犠牲になったのだ。


まあ、ここまで色んなことを言ってはきましたが、全体的にはかなり楽しんだと思います。久々にライブで声を枯らしました。おそらく初日があまりにも完璧すぎて、ハードルを上げすぎてしまったのでしょう。聴きたい曲はほとんど聴けましたし、ライブとしても全然悪いものでは無かったのであろうと思います。

しかし、次回は初日の構成で統一して欲しいです。あと、せめてこの場くらいではあの演出家の手が入っていないものが見たいです...。言うなれば寿司を食べるとき、全てにマヨネーズをかけられる呪いをかけられているような気分です...。この際塩でもソースでもいいから別の味で食べさせてくれ...。


うーん、結局またこの話になってしまった,,,。このまま終わるのもアレなので、最後に今回フェスの中で初めて聴いて1番良かった「アイカツ!」の曲を置いておきます。




それでは。


消灯ですよ。