『バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd』感想(ほぼ765)

2022年5月14日、15日に開催された『バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル 2nd』両日とも配信で鑑賞しました。

 

もとは2020年開催予定のものが延びに延びてようやく2年後に開催ということで、正直ちょっと興味が薄れていました。しかしいざ観てみれば普通に楽しくて、心配されてた雨も直前に止んだしよかったよかった......なんて呑気にしていたら2日目の765PRO ALLSTARSのステージが素晴らしすぎて完全にやられてしまったので、その765の感想を中心に書いていきます。

 

前回のバンナムフェス2日目でも765として出ていましたが、曲はビッグチューンな全体曲がほとんどでしたし、2日目の変にタイトルごちゃ混ぜにする構成の中ホスト役に徹していたのもあって、正直若干の消化不良感は否めませんでした。なので、今回もどうなるだろうかと思っていたのですが、蓋を開けたら曲自体は基本懐メロでありつつも「今の765プロ」を力強く表現する、それはもう最高のステージになっていました。

 

まず1曲目はアニメ2期OPの『CHANGE!!!!』。これは前回のバンナムフェスで1期OP『READY!!』をやったからというのが大きいでしょうが、それ以上に「未だ変わり続けている、現在進行形である」という表明であるようにも読める良いスタートでした。

そしてユニットに分かれて『Fate of the World』『キラメキラリ』『my song』と続くのですが、これがまた凄くて、フェスで他のグループが「知ってください!」的なスタンスでやっている中、この選曲は「もちろん知ってるよね?」と言わんばかりの力強さ。事実発生禁止の客席からも思わず声が漏れるほどの盛り上がりを引き出していて、その中で燃やすのも、アゲるのも、じっくり歌を聴かせるのも自由自在で、これまで765が切り開き、積み重ねてきた時間の重みを感じさせました。特にいわゆる「強い曲」が並んだ今回のフェスで、しっとりしたバラードを放り込めるのは765ならではだったと思います。

今回765の出演はほぼトリの手前という感じで、もちろんトリの兄貴とLUNA SEAのコラボが強すぎるというのは分かりつつも、若干の寂しさはありました。ただ改めて考えると、MCパートが入る最後のタイミングでしたし、他アイドルコンテンツのトリとしてこれ以上ないものを見せてくれたので、これでよかったと思います。あと、日が暮れてからの出演にしてくれたのが本当にありがたくて、全体曲のカラフルさだったり、キラメやジブリUOだったり、あの光の海があってこそ「アイマスのライブ」が完成されるのだと、改めて思いました。(あと個人的に序盤が観れなかったので、後半にきてくれてしっかりリアルタイムで観れたのもよかった)

それで極め付けが『自分REST@RT』。ここまで散々2次元アイドルコンテンツが多種多様なパフォーマンスを繰り広げた最後の最後、その道を切り開き15年以上活躍し続けている先駆者が「新しい自分をいつでも見せながら成長して行くよ」「まだまだ伸びると信じて今日も頑張れる」なんて高らかに歌い上げるカッコよさよ。アニメで「これから活躍していくぞ!」というニュアンスで歌われた楽曲でしたが、年月を経た今歌われることで、また新たな意味が加わったと思います。本当にいい曲。

 

今回のフェスで「容姿がいい」とか「ダンスがすごい」とか「歌が上手い」とか「演出がすごい」とか、そういう「アイドル」的な軸で良いグループはたくさん見ました。ただ、そういう分かりやすい「良さ」を超えて応援したくなったり、そこに参加したくなったりする「魅力」としか言いようのないものが765のライブには強くあったというのを、他のグループと並べて観ることで改めて気づけました。今回観た『ラブライブ!』のステージはまさに「アイドル」で、すごいと思う一方気後れしてしまって、自分は別に「アイドル」そのものが好きなわけでは必ずしもないということも再確認しました。アイマスは、同じ作品を好きな人たちが、寄ってたかって現実に再現しようとした結果たまたま「アイドルのステージ」になるという、いわゆる「アイドル」とは微妙に距離があるもので、だからこそ自分も入りやすかったのだと思います。純「アイドル」は自分には濃すぎるので、今回みたく数年に1度観るくらいで丁度いい。

 

ここ数年他ブランドのライブ行ったり、盛り上がってるのを眺めたりしながらずっと「765のライブ観たいなあ」「765こそすごいのになあ」なんて思っていたので、今回のフェスはかなり溜飲が下がりました。遡って他ブランドのステージもニコニコで見れるようになりました。というか、初見は食らい過ぎてまともに観れなかったので、765単独に行く前のいいリハビリになった気もします。先に765単独行ってたらショック死したかもしれない。

 

最後に他のところにも触れておきますが、まず電音部。もともと初期の曲はちょろっと聴いていて、自分の好きなものが完璧に揃っているのも分かっているのですが、あまりに完璧すぎてなかなか手が出ない。芋粥

次にアイカツ!。改めて見てみると、楽曲の作り手が大概アイマスと被っていて、ライブでも気になる曲が多かった。また機会があれば(2019の時も同じことを思っていた)。

ガンダムもテイルズも全然触れて無いので、あまり存じ上げないアーティストが多かったですが、全組曲トークも楽しく聞きました。特にmisonoさんはすごかった。

あと前回2日目の辺にごちゃ混ぜにする構成は無くなって、普通にフェスやってくれたのは良かったです。

 

 

今回はとりあえずこの辺で。

消灯ですよ。