2024年2月24日・25日にKアリーナ横浜で開催されたミリオンライブ!10周年ツアーの最終公演「THE IDOLM@STER MILLION LIVE!10thLIVE TOUR Act-4 MILLION THE@TER!!!!」両日現地にて鑑賞しました。
Act-1は4周年までのグリマス期、Act-2は9周年までのミリシタ期、Act-3はアニメモチーフと、ミリオンの歴史を順番に振り返ってきた10周年ツアー。その集大成となる今回のAct-4は、初期曲から新曲まで強い曲がみっちり詰め込まれた、まさに10周年に相応しい素晴らしいライブになっていました。
内容が内容だけに書くことが多いので、感想も二日間に分けておきます。まずDAY1の感想から。それではどうぞ。
会場について
今回の会場である「Kアリーナ横浜」は2023年9月29日開業のかなり新しい建物で、アイマスでは同年10月の「THE IDOLM@STER SideM 8th STAGE 〜ALL H@NDS TOGETHER〜」で早速利用されています。
私ははじめて訪れたのですが、ライブ向けにかなり設備も整っていて、なかなか快適に鑑賞できました。
初日は一番上のスタンド席のレベル7、2日目は一番下のスタンド席のレベル3で鑑賞しましたが、まずスタンド座席の縦列が一直線ではなく席が半分ずらされており、前の人の頭と頭の間から前が見やすいよう工夫されているのに感動しました。隣との距離も比較的余裕があり、レベル7には専用の大きめのモニターが3方に並んでいて、最近ありがちだった新情報の文字が読めないみたいなこともなく、鑑賞のストレスが全くなかったです。他にもトイレに余裕があったり、売店も完備していたり、バーもあったりするなど、かなり至れり尽くせりな会場だったと思います。
ただ問題はその会場の外、終演後の混雑がヤバいというのが開業当初からかなり話題になっていました。実際初日は芋洗い状態のまま駅になだれ込んでいくような感じで、なかなかに大変でした。
ただ前はもっとヤバかったらしく、これでも改善はされているようです。
唯一、2日目は電車の都合でアンコール中に会場を出たのですが、途中アンパンマンミュージアムの横の封鎖されている道をダッシュで遠回りしてる間に封鎖が解かれていたのはかなり「マジか……」と思いました。
そんなこともあり日曜の開園時間はもう少し早めて欲しかったというのはありますが、その分公演時間をタイトに収めようという努力はかなり感じられましたし、演者が多く準備が大変だったりするゆえのこの開園時間というのも十分理解できます。理解できますが地方民としてはやはり日曜の開園時間は早めてくれると助かります(土曜から開園時間を早めて全体を前倒しするとかでもいいですし)。ただでさえチケット代が高騰している中、余計に一泊するのも結構キツいので。
衣装について
今回の目玉のひとつが全員分の個別衣装でしょう。これまでミリオンは基本共通衣装でたまにユニット衣装があるという感じだったので、個別衣装というのは初の試みだったと思います。
ただ正直一人一人の個性を押し出して個別衣装をよくやっているシンデレラとは違い、チーム感の強いミリオンは個人的に個別衣装とか無くてもいいかなあとも思っていたのですが、今回の個別衣装はちゃんと必然性があってとっても良かったです。
まず今回のライブは出演者の多さもあってかキャスト紹介のくだりがバッサリ省略されていたので、個人識別のために個別衣装がかなり役立ちました。どの衣装もなんだかんだ見覚えがあって、もし全編共通衣装だったらきっと誰が誰やら状態になってたでしょう。
そして今回は個別衣装が最も映えるソロステージが全員分あったのも大きかったと思います。やはり「個別衣装で歌うソロ曲」は没入感が段違いですし、どのソロステージも10周年の締めにふさわしい特別な印象になっていました。
それでいてユニット曲の時はちゃんとユニット衣装になっているので、6thライブの時に気になった衣装のチグハグ感も全くありませんでした(ユニット衣装が無いユニット曲も、衣装が6thのように半端に揃っておらず完全にバラバラな分却って気になりませんでした)。
最後にはもちろん共通衣装もあって、今回の衣装さんはマジでリアル美咲ちゃん状態だったと思います。本当にお疲れ様でした。素敵な衣装をありがとうございます。
DAY1全曲ひとこと感想
1.Welcome!!
ちゃんとやってくれた!周年ライブでの披露は3rd以来8年ぶりという驚異のやらなさ(周年ライブの外ではたまにやってる)。強い曲なんだからもっと軽率にやるべき。
2.Legend Girls!!
冒頭のブザー、そして『Welcome!!』と併せて、序盤から「みんなが聴きたかった曲をやってくれる」という確信が持てたので、その後も安心して楽しむことができました。まあこの曲はAct-3でやったほうがよかったと思いますが。
3.AIKANE?
メドレーのトップバッターからひとりメドレーみたいな曲!盛り上げ隊長!
4.FIND YOUR WIND!
今回の平山さんは個人衣装も相まって完全に麗花さんでした。みんなもこの曲を望んでたようで会場の盛り上がりもすごかった。
5.Only One Second
紗代子は直近の『REACH THE SKY』の強さが記憶に新しいですが、この曲も超強い。ショートバージョンでも圧倒的なパフォーマンスでした。
6.SUPER SIZE LOVE!!
10周年なら美奈子の代名詞と言っていいであろうこの曲は聴きたかった。おかわりー!もできて満足。
7.ゲキテキ!ムテキ!恋したい!
ライブの披露は4thライブぶり2回目という超レア曲。地味に好きな曲だったので得した気分になりました。
8.ショコラブル*イブ
バレンタイン月ということでやるだろうとは思っていましたが、単なる季節ものではなく、最後の言葉で10年分の「愛」を伝える歌になっていたのがとってもよかった。
9.花びらメモリーズ
2021年のミリシタ感謝祭以来2回目の披露で、オリメンでは初披露。恵子さんの初歌唱を生で聴けて満足。
10.スペードのQ
ちょっと期待してましたが、SEASON曲もやってくれることが確定して超テンション上がりました。特に歌詞に注目される曲ですが、生で聴いたらめちゃくちゃノれるし踊れる曲で、今回さらに評価が上がりました。
11.Border LINE→→→♡
立花子さんが美しすぎた。5thでの歌唱も超よかったのですが、今回はショートながらもさらによかった。最高。
12.オレンジの空の下
これも風花さんの代表曲と言っていいでしょう。7thでも用いられたように、一気に世界観に引き込む力のある曲で、今回もその力が遺憾無く発揮されていました。また今回のメドレーは冒頭の茜ちゃん→麗花さんだったり、ここの莉緒→風花さんなど、曲順的にニヤリとする部分が多くあったのもよかったです。
13.STEREOPHONIC ISOTONIC
メドレーみたいな曲その2。直近でやってないのがこの曲だけというのもありますが、『IMPRESSION→LOCOMOTION!』のフレーズも入っていて歴史を感じさせる曲なので10周年の締めのソロとしてぴったりだったと思います。
14.マイペース☆マイウェイ
初期ソロという王道選曲で、曲としても素直に良いので聴けて嬉しい。のり子ソロの大ネタとしては『求ム VS マイ・フューチャー』『WE ARE ONE!!』がありますが、そちらの流れもこの後の『EVERYDAY STARS!!』で回収してくれるのも嬉しい。
15.おまじない
ライブでの可奈ソロといえばこの曲というイメージだったのですが、実際は4th以来の披露で7年ぶり。懐かしさと感慨深さのあるステージでした。
16.旅立ちのコンパス
Fleurangesが出てくること自体正直意外だったのですが(これまでオリメンが揃ってないので考えれば予想できたかも)、A面の『Special Wonderful Smile』ではなかったのもさらに意外。しかし歌詞を読めば10周年で歌うならこの曲しかないと納得できます。
17.Harmony 4 You
かなり珍しい中盤の全体曲。こんな感じでカジュアルに全体曲を使うのもたまにはやっていいんじゃないかと思いました。個人的にこの曲は現地で聴くのが初だったので、コールが地味に難しくて戸惑いました。
18.CHEER UP! HEARTS UP!
ハート曲からは明らかにライブ映えするであろう『紙・心・ペン・心』が来ると思っていたのでちょっと意外でした。ただこの曲はこの曲でライブで楽しい曲だったので聴けてよかったです。
19.夢見がちBride
ちょっと期待してたもののやらないかなあと思ってたので、やってくれて超嬉しかったです。この曲はテンポが良くて聴いてて楽しい。そして「これをやるということは同じCDに収録されてるあれも…?」と後半への期待がさらに高まりました。
20.絵羽模様
これは曲としても良いのですが、何より「これまで紡いできた歴史が美しい絵を描いていく」という歌詞が10周年に相応しい。郁原さんの振袖風の衣装も相まってとても素敵なステージでした。
21.あのね、聞いてほしいことがあるんだ
3rd以来8年ぶりの披露というレア度ながら、個人的に全然そんな感じがしなかったのは無意識にわりと聴いていたからなのかも。これも改めて歌詞を読んでみるとなかなかにエモいのでおすすめ。
22.アニマル☆ステイション!
みんな大好き動物園。この曲を聴くとなぜか歌ってない3rdの仙台公演を思い出す。それはともかく、しっかり動物になって楽しみました。
23.たんけんぼうけん☆ハイホー隊
動物つなぎ!Act-2で出演見合わせになった稲川さんが本来歌う予定だった曲ということで、長いツアーの良さが出ていたと思います。
24.流星群
10年経っても愛美さんの生ギターはやっぱりテンションが上がる。これからもずっと弾いて欲しい。
25.昏き星、遠い月
これは絶対やると思ってた。個人的にはユニオンエアーのことを思い出してニコニコだったのですが、通常verながら台詞も詰め込まれていて、より洗練された仕上がりになっていたと思います。
26.dans l'obscurité
ゴシックつながり!近年でも割と披露されているイメージだったのですが、ライブでオリメンが揃ったのはこれが初なのが意外。照明も決まっていてかっこいいステージでした。
27.きまぐれユモレスク
イントロで「あ」と声が出てしまった。ソロでやるかはともかく、Act-4のどこかで『夢色トレイン』の方は披露されるかもと思っていたので完全に不意打でした。声出しがギリギリ不可だった9thとは違って、会場からも大きなどよめきが起きていました。
28.ローリング△さんかく
おそらく今回の選曲はこの曲と『デコレーション・ドリ〜ミンッ♪』の二択だったと思います。桃子担当としてはデコドリの方がエモかったのは間違いないですが、それよりもたくさんの人が楽しみにしているであろうこの曲をやることに「プロ」を感じました。成長を感じさせる選曲はAct-2の『リーチ・アップ・ステップ!』がありますし、なんであれ恵子さんが専用の「トライアングル⇒サークル」を着てステージでこの曲を歌う姿にしっかり桃子が見えたので満足です。
29.ライアー・ルージュ
10年前にリウムの色が白だの赤だの言っていたのが懐かしい。そんなどうでもいいことは置いておいて、雨宮さんのパフォーマンスが圧巻で素晴らしかったです。
30.透明なプロローグ
これも初期の頃からたくさん聴いた懐かしい楽曲。10年経っても変わらない透明感で最高だったのですが一つだけ、ゲームサイズに無いのは分かりますが、間奏に入る前のみっくの「いくよー!」だけはどうにかして入れて欲しかった。DAY1のわずかな文句......とは言わないまでも惜しかったポイント。
31.Super Lover
なんだかすごい久々に聴くと思ったら6thの神戸を観ていなかった。久々すぎてサビ前のクラップとかあったっけ?とか思ってました。それはともかく満月の夜のステージはバッチリ決まっていました。
32.矛盾の月
普通に『百花は月下に散りぬるを』をやると思っていたのでびっくりしました。まあ「百花」はここ数年でいっぱいやってるので、こういうひねりもありでしょう(8thで3人揃わなかったですし)。個人的には会場の音響の関係なのか、音源聴くとそうでもないのにシンセか何かの音が何故かスチールパンみたいに聴こえて、やたらトロピカルなアレンジに聴こえたのがすごい気になりました。
33.カワラナイモノ
最初期の曲でありながら、10年目の今こそ歌うのに相応しい楽曲。この曲を今歌えるまで積み重ねでこれたことに強い感慨を感じました。
34.カンパリーナ♡
『夢見がちBride』をやってくれたことで期待していましたが、本当に聴けて嬉しかった。ハロプロ味溢れる踊れる楽曲なのでライブで聴いたらさぞ楽しかろうと思っていた通り、超ノリノリで楽しめました。
35.クルリウタ
36.赤い世界が消える頃
ホラーつなぎ!「赤い世界」はやると思っていましたが、『クルリウタ』と連続で聴くことで、より深く世界観を感じることができました。『クルリウタ』は初オリメン歌唱ということで、生で聴けて満足。
37.DIAMOND JOKER
ダイヤでやるならこの曲だよねという感じ。もちろん盛り上がったものの、一方で「他のダイヤ曲は聴けないのか…」とこの時は少し残念に思っていました。それはそれとして「じゃあ次はあの曲では…?」と期待も高まっていました。
38.電波感傷
期待通り「DIAMOND JOKER」と連続で聴けて嬉しい。どちらも同じ早川博隆さん作曲なのでマッチングもバッチリ。DJからの流れで高まりきった熱量をさらに上げてくれました。最高。
39.Marionetteは眠らない
最新のカッコいい曲代表から初期のカッコいい曲代表という流れが良い。10年経っても盛り上がる安定の名曲。
40.シークレットジュエル~魅惑の金剛石~
元々大好きな曲でしたが、DJが披露されて今日はもう来ないと思っていたので、イントロが流れた時はめちゃくちゃビックリしましたし、もうテンション爆上がりでした。フルートの音色が大きい会場でまあ映える映える。周囲のコールはそこまででしたが、そんなのは気にせず全力でコールしました。最高の曲。DAY1ベスト。宮野弦士さんまたアイマスに曲書いて!
41.Shamrock Vivace
ライブで一番盛り上がるクローバー曲はやっぱりこれでしょう。というか他の曲がクセ強すぎてセトリ入れづらすぎる。ただ『産声とクラブ』は大きい会場で聴いたら絶対気持ちいいので、またいつかやってほしい。
42.EVERYDAY STARS!!
聞き慣れたブザーが鳴り響いたライブで聞けたのは嬉しい。この曲はカーテンコール(not曲)感があって、ライブの締めに聴くと満足感が一段上がる気がする。欲を言えばモニターか何かでちょっと早く次のアイドル教えて欲しかった。立ち位置で分かるみたいなのもあったっぽいですが、LEVEL7からだと分からないので、歌い出しとともに変わる照明の色で最速判断する以外なかった。最後の未来と、桃子は二択通して名前言えました(あとはオレンジの照明見えたら桃子以外無い!と思ったら千鶴さんが残ってた)。聞きどころは多いですが、個人的グッときたのはにはやはり桃子の「だって桃子...楽しいから!」。
43.Crossing!
すっかり定着した10周年の顔。この重要なタイミングで文句なしの楽曲ができたのは改めて良かった。
44.Rat A Tat!!!
まさかの締めラタタ。もちろんそれだけのパワーがある曲ですが、その上で翌日の予告としてもいい選曲だったと思います。
DAY1まとめ
「これは絶対やってくれ」という楽曲はきちんと押さえた上で、さらに「これもやってくれるの!?」という聴けると思っていなかった曲までやってくれるという、超理想的なライブでした。何よりそんなそんなライブをこの10周年ファイナルという場で観れるという幸福。
強いて惜しかったところを挙げるなら先述の『透明なプロローグ』の間奏と『EVERYDAY STARS!!』で先にアイドル教えて欲しかったことぐらいで、基本的に文句なしの素晴らしいライブでした。
DAY2の感想では最近セトリの組み方よくなってる件とか、ツアー全体振り返ってやっぱ曲の温存どうなの問題とか書こうと思ってますが、この調子だといつになることやら。
とりあえず今回はこの辺で。
DAY2へつづく。