【アニメ】全く気づかないうちにLiPPSの宣伝になる『アイドルマスター シンデレラガールズU149』第6話感想

2023年4月から放送のTVアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ U149』第6話「暑くなればなるほどかけるもの、なに?」を観たので感想を書いていきます。



今回の主役は結城晴。急遽先輩ユニット「LiPPS」のバックダンサーに選ばれた晴と梨沙。ダンスの練習は順調に進む一方、晴はステージ衣装のスカートがどうしても受け入れられず……という話。

 

これは毎回そうなのですが、基本的に1話完結でありながら、その回の主役の他に次の回の主役にも軽くスポットを当てて連続性を持たせているのは上手いと思います。特に今回は、前回の主役でアイドルに対して超ギラギラしている梨沙と自分の意思でアイドルになったわけでは無い晴が効果的な対比になっていて良かったです。

次回主役の小春の見せ場

 

安易に女の子らしい格好を受け入れさせるのではなく、晴の意志をちゃんと尊重するストーリーも良かったです。今回も大人が感じ悪いのは同じですが、なんだかんだ言いつつも晴の衣装調整を検討してくれたり、ちょうどいい塩梅でした。プロデューサーがアイドルの目線になって色々挑戦するという流れも固まってきて、基本のストーリーラインは安定して良い回だったと思います。

 

ただ今回1番力が入っていたのは「LiPPS」のライブ。本作初めての本格的なライブシーンに加え、シンデレラの単発ユニットとしても異例な新曲解禁(しかもTaku Inoue!)、さらに直後にデレステのイベント連動と、ものすごい力の入りようでした。

昼のバラエティ番組とかでよくある、番組のセットそのままでいつのまにか商品のCMに入るやつとか、ニチアサで新アイテムが登場した直後にそのおもちゃのCMが入る感じを思い出しました。この辺りはサイゲ内製のアニメゆえでしょうが、その商売の上手さに圧倒されました。

 

今回のバックダンサーとして初ステージに立つという展開は2015年のアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』第3話を連想しますが、それと今回を比べてしまうと初ステージの感動みたいなものは少々見劣りしてしまうところはあると思います。

もちろん今回の主題がそこではないというのはありますが、本作はなんだかんだ言ってもアイドルみんな物分かりが良くて淡々と進むため、上手くはできてるけど爆発力には欠けるなあという感じです。

あとアンコールからダンサーが登場するのは少し不思議でした。もはや儀式化して久しいアンコールではありますが、万が一アンコールが無かったらダンサーの出番も無かったのではとかそんなことを考えてしまいます。「新曲だから」というのと、バックステージでLiPPSとの絡みを見せたいということかもしれませんが、それなら別にライブ冒頭でも問題無かったのではと思いました。

 

なんにせよ今回でおそらく折り返しだとは思うので、後半に向けてどう展開していくか楽しみにしています。

 

 

今回はこの辺で。

 

消灯ですよ。