【ミリオン10th】Act-4直前!ぼんやりセトリ予想

ミリオンライブ!10周年ツアーの最終公演「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-4 MILLION THE@TER!!!!」がいよいよ今週末に迫ってきました。

 

これまでのact-1〜3では明確なコンセプトがあったためにセトリの予想も比較的容易だったのですが、act-4に関してはおそらくミリオンの10年総まとめで、予習範囲としてはミリオンライブ!の全楽曲ということになるでしょうからどうしたものか途方に暮れてしまいます。

 

個人的にも10thツアーはact-1以来久しぶりの現地のため全くの徒手空拳で挑むと対応できない部分もありそうなので、ある程度ヤマをはって予習して行こうと思いました。

 

 

まず大前提として、これまでのact1〜3までに披露した曲は基本的にやらないと予想します。またソロ曲はact-1、act-2でたっぷりやったので、今回はあっても数曲でしょう(メドレーのシャッフル歌唱は十分ありうる)。その上でまだツアー未披露の強い人気ユニット曲が不自然に残ってたりするので、それらの曲を中心にメドレーを挟みつつ、全体で40曲ぐらいかと思います(同じKアリーナで開催されたSideMの8thはメドレー込みでDAY1が39曲、DAY2が48曲。シンデレラの10thファイナルは両日50曲やっているが、開演時間が1時間30分ほど早い)。

 

というわけで以下、全体曲、ユニット曲、ソロ曲の順でact-4でやりそうな曲を挙げていきます。今回は出演者も多く全部やりそうといえばやりそうなので、「この曲をここまでやらなかったのはact-4に温存していたからだろう」みたいにオリメン揃ってる以上の理由が少しはあるものを中心に挙げていきます。それではどうぞ。

 

 

全体曲

  • 『Thank You!』/『Crossing!』100%やる。
  • 『UNION!!』エモ曲筆頭。act-4のためにact-2では温存した可能性が高い。
  • 『Welcome!!』act-1でもact-3でもチャンスがあったのにやらず。今回なければもう無い。
  • 『DIAMOND DAYS』締めといえばこの曲。
  • 『Rat A Tat!!!』目玉となりそうなアニメ回が地方公演だったのはact-4でもやるからだったかも。
  • 『EVERYDAY STARS!!』全員にスポットを当てられて意外と10周年にふさわしいかも。大穴。
  • 『Harmony 4 You』/『夢にかけるRainbow』ツアーで周年曲を全部やる流れはあるのでやる可能性は高いが、比較的最近やったのでやらない可能性もある。

 

ユニット曲

  • 『Legend Girls!!』act-3で期待されてたのにやらなかったのは今回のため?
  • 『Marionetteは眠らない』初期定番曲なのにact-1でやらなかった。
  • 『Growing Storm!』人気曲かつday1でオリメンが揃っている。
  • 『ジレるハートに火をつけて』人気曲かつday2でオリメンが揃っている。
  • 『星屑のシンフォニアライブ終盤に重宝しそう。day1で美希を除くオリメンが揃っている。
  • 『成長Chu→LOVER!!』人気曲かつday1でオリメンが揃っている。
  • 『創造は始まりの風を連れて』/『侠気乱舞』/『赤い世界が消える頃』盛り上げどころで多用されがちなTA曲。「創造」はday2で、他2曲はday1でオリメンが揃っている。
  • 『君との明日を願うから』いちぽむ曲は何かしらあるだろうが、やるなら文脈の強いこの曲か。
  • 『Raise the FLAG』/『昏き星、遠い月』/『花盛りWeekend』一時期擦られまくった伝家の宝刀たち。「昏き」はday1、「Raise」と「花盛り」day2でオリメンが揃っているが「Raise」の戸田さん参加は薄そう。本来はここに『ジャングル☆パーティー』が加わるがact-1で披露済みのため除外(異次元フェスでのバズりを受けておかわりがあるか...?)。
  • 『虹色letters』/『咲くは浮世の君花火』/『dans l'obscurité』/『百花は月下に散りぬるを』/『Arrive You 〜それが運命でも〜』MOIW2023にも選抜された人気ユニットたちが揃って温存されている。「君花火」はday2で、それ以外はday1でオリメンが揃っている。
  • 『LEADER!!』『合言葉はスタートアップ!』はact-1で披露済みのため、先輩要素を入れるならこれ。
  • 『Clover Days』/『私は花、あなたは太陽』ライブ未披露のコミカライズ曲。ここでやらなきゃ今後機会は少なそう。
  • 『ショコラブル・イブ』バレンタイン月なので季節ものとしてやるかも。
  • 『電波感傷』どうしてもオリメン曲が少ないかおつむの貴重な専用曲。曲の強さもバッチリ。
  • SEASON曲いくつか なかなかタイミングが無くて披露の機会が少ないが名曲ぞろいの良シリーズ。ツアーである程度楽曲を消化した今なら何曲か入るかも。無難なのは各全体曲だが、ライブ映えしそうなのは各スートごとに『DIAMOND JOKER』『産声とクラブ』『紙・心・ペン・心 - SHISHINPENSHIN』『スペードのQ』『サウンド・オブ・ビギニング』あたりか。個人的には『真夏のダイヤ』『シークレットジュエル ~魅惑の金剛石~』が聴きたい。
  • ミリアニTeam曲全部 act-3で未披露なのは『Unknown Boxの開き方』と『オレンジノキオク』のみだが、その2曲だけやるのも不自然なので『Rat A Tat!!!』含め全部やりそう。

 

ソロ曲

  • 『アイドルは、かく語りき』/『Dual Style Idol』/『美!美!美!ビルドUP!!』10thツアー内でソロ未披露な方々のライブ未披露曲。全員day2なのでセトリ的に入る猶予があるかは微妙。ただ、ほとんどのアイドルがソロを披露している中で3人だけソロ曲が無いというのも締まらないので、最悪メドレー内で別の曲でもいいので入れて欲しい(願望)。
  • 『未来飛行』『Precious Grain』『恋のLesson初級編』信号機のソロ披露は十分ありえる(デレ10thファイナルでは信号機がそれぞれ初期ソロを歌唱している)。分けても『未来飛行』はおそらくミリオン10周年を締めれる唯一のソロ曲と言っても過言では無いので、act-2で温存したことも含めやらない理由がない。

 

まとめ

ここまで挙げた曲でおそらく両日の半分ぐらいで、全然足りない上にツアーで披露した曲も全然やる可能性もあります。ただ大ネタの不自然な残り方を考えるとそんなに外れてない気もします。

あとこれを書きながら思ったのが「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn」のセトリは結構参考になりそうです。コロナを挟んで久々のライブだったこともあってか「新旧みんなが聴きたい曲を集めました!」みたいなセトリになっていて、しかも結構現状の10thツアー未披露曲が多く、方向性としては割と近いものになるかもしれません。

「THE@TER VARIETY」シリーズをはじめ、最近の細々した未披露曲を消化するチャンスではありますが、やはり10周年の締めなので、それよりも盛り上がりや華やかさを重視したカレーラーメン焼肉ハンバーグ唐揚げ寿司みたいなライブになる気がします(何曲かは新曲もやるでしょうが)。未披露曲の消化は幻のAct-5・AS合同ライブに期待。

 

 

ともかくキャストの皆様をはじめ、当日は全員元気に集まれると良いですね。コロナとかインフルとかまた出てきてますし、注意したいところです。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。

【映画】『哀れなるものたち』感想(原作ネタバレ有)

ヨルゴス・ランディモス監督『哀れなるものたち』観ました。

 

自殺した妊婦の肉体に胎児の脳を移植されることで誕生したベラ・バクスターの冒険と成長を描く……という話。

 

 

前評判通り多分にフェミニズム的な要素を読み取れる作品であり、ゴリゴリの男性中心主義の中で絶えず男どもの欲望にさらされながらも、社会の「常識」にとらわれず確固たる主体性を獲得していくベラには勇気付けられる人も多いでしょう。

 

ヘンテコな世界観や美術・衣装も見事で、ビジュアル的にも終始飽きることなく鑑賞することができました。

 

ただ個人的にはベラがあまりにインテリの理想みたいな存在すぎて、かえって乗りづらかったところはあります。「自分に都合のいい理想を押し付けてくる人たちに毅然と対応する存在」というのもまた都合のいい理想を押し付けているだけのように思えてしまって。もちろん過去にそういう理想を体現した女性キャラクターが大々的に出てこなかった中で『バービー』しかりこういった物語が増えてきていること自体はいいことだと思います。

 

 

ただそのあたりは原作が結構違うというのを聞いて、実際原作を読んだら映画とはかなり違っていて個人的にはこの原作の方がかなりハマりました。

 

原作の構成としては今回の映画の元になったマッキャンドルス医師の記述によるベラの物語があり、その物語に対するベラの反論があり、著者アラスター・グレイ(この本は偶然発見された文書を編集している体になってるため「編者」という立ち位置になっている)の補足と脚注があるという形になっています。

 

今回の映画と違う点は多々ありますが、物語的に大きいのが、ベラ本人の手紙による物語への反論パート。ベラによれば胎児の脳を移植された事実はなく、過去の記憶もあり、「ベラ・バクスター」という存在はあくまで前夫から隠れるための仮初の身分であり、マッキャンドルス医師にたいしても終始さほど愛情は感じておらず、本当に好きだったのはゴッドだったということ。

 

これを読むと、じゃああの物語はマッキャンドルス医師による創作だったのか? とベラが真実を語っている確証も無いのについ思ってしまいます。「反論」という形が取られていれば、どんなに荒唐無稽な論理でも一聴してしまうということはよくありますが、ベラの論理は非常に理路整然としているため、余計にベラの方を信じてしまいます。さらに面白いのは知らず知らずに「どちらかは真実を語っている」思ってしまうことですが。

 

それはさておきベラの手紙は物語への反論もそこそこに自身の(第一次世界大戦が起こったのは自分のせいだと本気で思っているほどの)強めな政治的主張が主となっていきます。そしてこのベラの手紙に対する「編者」アラスター・グレイの反論・補足もあり、それによるとベラの政治的主張や行動はあまり受け入れられず上手くいっていなかったとのこと。

 

これらの記述によって分かるのは、少なくともベラとて完璧な存在ではなく、ベラも結局「哀れなるもの」なのではないかということ。

 

ここまで語られれば個人的にもかなり腑に落ちたのですが、しかしここまで入り組んだ構造を一本の映画にまとめるのも困難であったのは間違いありません。ベラを相対化する視点は思い切って削り、ビジュアルの面白さで勝負するというのは極めて妥当な判断だったと、原作を読むことで翻って映画の評価が上がりました。

 

もちろん映画だけ観ても十分に楽しめるとは思いますが、やはり原作を読むと面白さが何倍にもなると思います。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。

【ドラマ】『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』感想

池波正太郎生誕100年を記念して昨年公開された映画『仕掛人・藤枝梅安』に引き続き、今年劇場版と連続ドラマの公開が決まっている『鬼平犯科帳』の新作シリーズの第一弾となるテレビスペシャル『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』を観ました。

 

今回の『本所・桜屋敷』はスカパーの時代劇専門チャンネルで独占放送という形で私は観れる環境になかったため、「Lemino」というドコモの配信サイトで視聴しました(ここで『仕掛人・藤枝梅安』も観れます)。

Lemino(レミノ)/ドコモの新しい映像サービス - 知らなかった、大好きへ。

 

昨年の『仕掛人・藤枝梅安』がかなり良かったので今年の『鬼平犯科帳』も楽しみにしていて、実際期待に違わぬ良い出来でした。

 

「梅安」は河毛俊作監督、「鬼平」は杉田成道監督と監督は違いますが、世界観や画面のルックはしっかり統一されており、まずこの映像だけでも高い満足感があります。特に今回の『本所・桜屋敷』は暗闇のシーンが映画並みにしっかり暗く作られているので、ちゃんと部屋を暗くして観るのがおすすめ。

 

池波作品には欠かせない食描写ももちろんあって、ちゃんと全部美味しそうでそれだけで満足。軍鶏鍋と蕎麦が食べたくなりました。

 

話としては回想が多いのが少し気になったものの、役者陣の重厚な演技ときっちり溜飲を下げてくれる勧善懲悪なストーリーで、十二分に楽しめました。今回で導入はやり切ったので、今後の作品ではよりスムーズな話し運びができるでしょう。

 

次は劇場版『血闘』が5月10日に公開。それまで『梅安』を見返したり原作を読んで楽しみに待ちたいと思います。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。

 

【漫画】『ニセモノの錬金術師』感想(微ネタバレ)

漫画『ニセモノの錬金術師』を読みました。現在原作:杉浦次郎/作画:うめ丸という形で商業連載中ですが、原作の杉浦次郎先生によるラフ版(pixivやkindleニコニコ静画で無料で読ます)が既に完結しているということでラフ版を読み始めたら全く止まらず、結局続編や関連作まで含めて1日がかりで全部読んでしまいました。

 

 

 

初めは異世界チートものかつ奴隷の少女に優しくして良い気分になるような、よくある欲望丸出しのなろう系(それ自体は否定しませんが)といった印象でした。実際基本的な構造はその通りなのですが、読んでいくと思ったよりはるかに考えられていて、非常に高い倫理観のもとで作られていたのでそのギャップに一気に引き込まれてしまいました。

 

「奴隷を買った主人公がその奴隷に優しくして感謝され好意を持たれる」という型の話は、一見主人公が「良い人」でそれ故に好意を持たれているように感じられますが、その実主人公は奴隷制に与したうえで、絶対的な主従関係を利用して自分に都合のいい関係を作っているにすぎません。

本作『ニセモノの錬金術師』も構造としては全く同じなのですが、この問題を回避できているのは、ひとえに奴隷のヒロインであるノラさんのキャラクターによるところが大きいです。

ノラさんは奴隷の立場に置かれながらも全く主体性を失わず、主人公や奴隷という立場さえ利用してあっという間に自由を勝ち取ります。その後の主人公との関係も自分の利益を一番に考え、あくまで対等に進んでいくため「奴隷」という属性が持つ倫理的な問題を気にすることなく読み進めることができました。

 

一方主人公の錬金術パラケルススは度を越したお人好しの「良い人」ではあるのですが、その優しさゆえに相手の主体性を制限してしまっているのではと葛藤したり、自身のチート能力で無双するよりむしろ文字通り「ズル」をしている(ゆえに「ニセモノの錬金術師」)ことに負い目を感じていたりと、こちらも典型的な「転生者」の属性を持ちながらもよく考えられた人物造形がなされています。

 

このように本作の登場人物は皆確固たる主体性をもっていて、誰かの都合のいい存在であることを良しとしません。そしてそれは作者自身まで含まれているようで、本作の「神」的な存在が醜悪に描かれているのも、最終的には「神」に反抗していく話になるのも、「キャラクターを一番都合よく動かしているのは作者自身ではないか」という葛藤の現れとして読むこともできて面白いです。

 

またキャラクター同様世界観や設定も都合のいいものにならないようしっかり考えられていて、その結果ストーリーも通りいっぺんのものになっておらず、常に先が気になる内容になっていました(だから1日で全部読んでしまった)。

 

 

既に完結している続編の『スカイファイア』も良かったですし、現在継続中の第2部と『神引きのモナーク』(全てラフ版が無料公開中)も続きが楽しみ。ネームぐらいのラフな漫画でもこれだけ楽しく読めるのだと勉強になりました(残酷描写が苦手な人ならむしろラフ版の方が読みやすいかも)。全部オススメ。読めてよかった。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。

 

【映画】『アクアマン/失われた王国』感想

魚と会話できるヒーロー、アクアマンの活躍を描く映画の第2作『アクアマン/失われた王国』観ました。

 

2013年の『マン・オブ・スティール』から始まったDCコミックスを原作とした映画シリーズ「DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)」が本作を最後に一区切りとなり、新たに「DCユニバース」としてリニューアルされるということが決まっています。

正直打ち切りが分かってる中あえて観に行くモチベーションも低かったのですが、最高の監督であるジェームズ・ワンの最新作として観に行ったらやっぱり最高だったので、嬉しい一方「これで終わりか…」と寂しい気持ちもありました。

 

前作のストーリーはろくに覚えていませんでしたが、非常にテンポの良い話運びと楽しいビジュアル、そしてケレン味溢れるアクションに圧倒されながら終始ニコニコで観ることができました。

 

ドラマの描き方も常になんらかのアクションの中で描かれていて、つまり演出としては非常にオーソドックスなのですが、その精度が非常に高く、まさにお手本のような手際にひたすら惚れ惚れしていました。そのためキャラクターも皆魅力的で、ヴィラン含めてウジウジした人間が1人も出てこなくてとても気持ちが良かったです。

 

 

ここ最近のDCEU映画は意外とハズレが無くて(『フラッシュ』とか『ブラック・アダム』とかかなり良かった)、シンプルで楽しい作品ばかりだったのでシリーズ打ち切りには寂しいものがあります。

もちろん「DCユニバース」のトップとなるジェームズ・ガンの『ザ・スーサイド・スクワッド』や『ピースメイカー』も最高だったので、この先も楽しい作品は出てくるでしょうが、ひとまずはここまでお疲れ様でしたという感じです。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。

【スト6】格ゲー初心者がマスター到達するまでの覚え書き

2023年6月2日に発売された人気格闘ゲームの最新作『ストリートファイター6』をここ最近ずっとプレイしていて、オンライン対戦のランクマッチでようやく「MASTER」ランクまで到達しました。

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ランクは下から「ROOKIE」〜「IRON」〜「BRONZE」〜「SILVER」〜「GOLD」〜「PRATINUM」〜「DIAMOND」〜「MASTER」という構成になっていて、さらに「MASTER」のプレイヤーだけでポイントを奪い合う「マスターリーグ」があり、その上位500名には「LEGEND」の称号が与えられます。

 

本作を始めたきっかけは、なんとなく見た「ストリートファイター」のプロリーグ「ストリートファイターリーグ(SFL)」の配信が面白かったからで、まずはPS4の体験版を7月から2ヶ月ほど遊んでいました。それがまた面白くて、本格的にやりたくなり9月にPS5と一緒に本作を購入して今に至るという感じです。

 

使用キャラクターは本作の主人公的キャラクターの「ルーク」で、操作タイプは本作から実装されたコマンド無しで必殺技が出せる「モダン」タイプでプレイしています(従来のコマンドで必殺技を出すのは「クラシック」タイプ)。

このモダン操作がかなり入りやすくて、これまで格ゲーを触ったとしてもコマンドで必殺技を出すだけで満足して終わっていたのですが、このモダン操作のおかげでその先の「必殺技を使ってどう戦っていくか」という段階まですぐに入れたことで今回初めて格ゲーの面白さが理解できました。

 

バイスはPS5の純正コントローラーを使用していて、今のところ十分快適に遊べています。最初はコマンド入力がしやすいだろうとアナログスティックを使用していましたが、前2回入力のラッシュが全然出なかったので後に十字キー入力に変えました。慣れれば十字キーでコマンド入力も全然できます。

 

まず初めはPS4の体験版でルークを使用してCPUのリュウ戦をしばらくやっていたのですが、Lv6まではなんとなく勝てたものの、Lv7からかなり強くなって、Lv8には全く歯が立たないという感じでした。このCPU戦が分かりやすい目標となってすぐのめり込むことができたのが大きかったと思います。

しばらくCPU戦を繰り返してLv8といい勝負ができるぐらいになった頃にPS5といっしょに製品版を購入。早速ランクマッチをやってみたら認定シルバースタート。CPUのLv8とそこそこやれたとはいえ、リュウ以外全く戦ってなかったので他のキャラの動きを覚えるまでは大変でした。

 

そこからワールドツアーを挟んだりポイントを溶かしたりしながらもそれなりに上達はして、概ね1ヶ月目でプラチナ、2ヶ月目でダイヤ、そして4ヶ月目でようやくマスター到達という感じでした。

 

プレイ時間と試合数は以下の通り。

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「ポイントシステム上勝率5割を割ってても数こなせばマスターいける」を実践した形です(「プラクティス」の時間もやたら長いのはルークの必須コンボである「ジャストフラッシュナックル」の練習を暇があればひたすらやっていたため。それだけでも楽しくて時間が溶ける)。

 

プラチナ2までの前半(Act-1)に比べて、レベルの上がるマスターまでの後半(Act-2)の方が勝率が少し上がってるので、一応実力はちゃんとついてきてはいるんじゃないかと思います。

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連勝ボーナスが無くなるプラチナ以降のランク帯では全く勝てなくなる時期が必ず1回はあったのですが、その度に新しい技術を覚えてまた勝てるようになって……という流れで地道に上達していきました。

多分全く勝てないまま漠然と10連敗するまで続けるみたいなことをやらず、ダメだと思ったらスパッとランクマ止めるなり一息入れるなりできればもっとスムーズにいけた気がします。そういう冷静な判断ができないから負けるんですが……。

 

各ランク帯としては、一通りシステムを理解してスムーズに操作できるようになればプラチナ、強いコンボを安定して出せるようになればダイヤ、キャラクター対策や技の有利不利など、ちゃんと知識を入れた上でそれを実践できてようやくマスターに行けたという印象でした。それでもガイルとか終盤に急に当たるようになったダルシムとかには結局ろくに勝てませんでしたが(ガイルは終盤勝負にはなるぐらいにはなりましたが、ダルシムには全く勝てるビジョンが浮かばなかった)。

 

 

何はともあれひとまずの目標であるマスターには到達したので、しばらくはペースを落としてゆったりやっていこうと思います。ちなみにマスターリーグを少し回したらMR1450あたりをうろうろする感じでした。

 

既に告知されている新キャラの「エド」は割と使ってみたいので、そのタイミングでまたちゃんとやるかも。

 

結論としては格ゲー初心者でも生活が破壊されるくらいめちゃくちゃスト6楽しめました。神ゲー

 

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。

【シャニアニ】単に予算と時間が足りなかっただけかもしれない『アイドルマスター シャイニーカラーズ』第3章感想(ネタバレ)

2024年春のTV放送に先駆け、全3章構成で劇場公開の始まった『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の第3章を観ました。ちなみに私の「シャイニーカラーズ」に対するスタンスは、ゲームは未プレイ、『スターリットシーズン』で一部のキャラクターには触れている、サブスク解禁で楽曲は一通り聴いているという感じです。

 

第1章の感想↓

 第2章の感想↓

 

第2章でその独特な(特に劇盤から醸し出される)空気感にアンビエント的な楽しみ方を見出してから本作に対する印象が一気に良くなり、結構楽しみに今回の第3章を観にいきました。

その楽しみ方で10話までは比較的いい感じで観賞できたのですが、逆にライブが始まってしまう11話と12話ではそういった逃げ道もなく、観ていて辛くなってしまったというのが率直な感想です。

最終的には単に予算も製作時間も無かっただけじゃないの?という結論になったのですが、それも踏まえて各話の良かったところや気になったところを書いていきます。

 

 

 

第9話

ライブのセンターに抜擢された真乃が新曲のレコーディングやアンティーカとの交流を経て決意を固める回。

こうまとめるとちゃんとしたプロットなのですが、いかんせんこれまで同様ボンヤリした印象の話になってしまっていたと思います。

これは本作全体に言えることなのですが、脚本的にはきちんと葛藤を置いたりしてドラマを作ろうという意思が感じられるのですが、平板な演出の中でキャラクターの機微を描くにはどうにも尺も足りないし、それを補うだけの3Dモデルの表現力も無いというのが根本的な問題な気がします。

例えば今回は霧子が忙しく離れ離れなアンティーカに不安を覚えるという描写があって、本来メンバー全員に複雑な感情があるはずだろうにそれが画面から伝わらないので、その帰結としてある咲耶の「それでいいんじゃないの」という台詞に肩透かしな印象を持ってしまいます。

意識を変えることでレコーディングが上手くいくという展開も、歌がどうこうの前に演出的に変化が分かりにくいというのが大きかった気がします。

 

とはいえやりたいことは分かりますし、アンビエント的には個人的に満足だったのですが、ひとつだけ「最後にドヤ顔でサブタイトル出せるような話じゃなかっただろ!」とは強く思いました。

 

 

第10話

合宿回。合宿先の廃校になった学校?について、過去に合宿をしていたらしい果穂が「思い出いっぱいです!!」と語るところで、ここまでそんな描写ひとつも無かったので「いや観客には無いが??」と思ってしまいました。スムーズに舞台の構造を説明するためかもしれませんが、別に初見設定でもよかった気がします(原作で何かあるのかもしれませんが)。

 

それはともかくこの回は比較的楽しくて、まずキャラクターが全員集合していて強制的に画面に動きが出るため退屈せず観ることができました。

動きといえばダンスレッスンの各キャラクターの動きもちゃんと個性が出ていて、個人的にはおばあちゃんみたいな動きの甜花のダンスがツボでした。

あと第9話で「これいる?」と思った花火大会の設定も、今回の手持ち花火の描写で「大きな光ではないかもしれないけど、それぞれが独自の輝きを持ってるんだよ」的なことがやりたかったのだなと思って、ある程度納得はしました。

 

またこの回で個人的に一番良かったのは、夕飯作りで炊飯器の米の視点からアイドルを映した、アイドルに炊かれる米の気持ちになれる稀有なシーン。声にもちゃんと水中のエフェクトがかかっていて、謎に凝っているのが面白かったです。

 

 

第11話・第12話

ライブ回。2話をかけてライブを描くのは『ミリオンライブ !』と同じ構成ですが、「普通にやればこうなっちゃうよなあ」という印象でした。

 

これまでのドラマの積み重ねが希薄で、このライブに対する葛藤も感慨も大して描かれていないので、物語とは乖離したPVのようになってしまっていた気がします。

ユニットの円陣があってから前のユニットのステージに戻って、それが終わってから円陣をしたユニットが出てくるという流れなど、現実ではそうなのかもしれませんが、テンポとしては地味に良くなくてライブPVとしてもいまいち乗り切れませんでした。

 

そしてここで気になってくるのが本作の曲の少なさ。カップリング曲はここで初出ですが、それ以外はこれまでの話やOPで出てきた曲しかやりません。それでいて前回からの変化も特に無く、ステージの見せ方も単調なので、正直そのあたりは見るのがしんどかったです。

 

振り返ると本作では全体的に少ない要素をやりくりしながら作っている感じがありました。ユニット曲にしろ全体曲にしろ作中2回は出していて(EDでインストまで使うし)、モーションを使いまわしているとは言いませんが、複数のテイクを用意する方が、別の曲をダンスから新たに用意するよりはるかに手間が少なく済むでしょう。

複数のキャラクターが話す場面でカットを割らずカメラを動かす演出も、3DCGとしては一番ローコストなやり方だと思います。

他にもキャラクターの動きが少なかったり、会議室や社長室の配置もだいたい同じだったり、建物の外観から空にパンして場面の締めが1話の中に何度も出てきたり、実際どうかは分かりませんが、少なくとも観てる側としてはその辺りを作り込む予算も時間もなかったのかなと邪推してしまいました。

 

特にそれが目についたのが12話で、全体曲をフル尺で2回やるのですが、そのどちらも過去シーンの回想をを入れ込んでいて、今回の全体曲は2つとも2列ぐらいに並んでフォーメーションとかも無いので画が持たないというのがあるのでしょうが、同じ演出2回は流石に無いだろうと思ってしまいました。

ただ『ツバサグラビティ』の「ここではないどこかじゃなくて 今ここで(うろ覚え)」みたいな歌詞に1話のみんながぼんやり空を見上げている回想が乗っかったところは、一応最低限話の筋は通ったなと思ってちょっとグッときはしました。

 

 

まとめ

本作のストーリーについて、最終的には『ツバサグラビティ』の歌詞にあるように「ここではないどこか」を夢想していた女の子たちが「自分の居場所」を見つける話と要約できると思います。しかし、それを納得できるだけの描写が圧倒的に不足しているので、やっぱり全体としてぼんやりした印象になってしまったと言わざるを得ないのが現状だと思います。

 

結論としては「ちゃんとビジョンは持って作られてはいるが、色々追いつかなかった結果独特な味わいになってしまった」という、正統なB級作品といった印象でした。個人的には割と気に入っていて、カルト化する可能性も無くはないと思いますが、一般受けはしないかなあというのが正直なところです。

 

TV放送も楽しみ(2期はそんなに楽しみじゃない)。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。