【ミリオン6th】SSA追加公演初日感想

さいたまスーパーアリーナにて行われた「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 6thLIVE UNI-ON@IR!!!! SPECIAL」初日を現地で鑑賞してきました。

仙台両日、神戸は飛ばして福岡両日とこのミリオン6thツアーを観てきて、そのトンチキなコンセプトや雑で大味な演出に頭を抱え、かなり文句めいた感想も毎回書いたりしてきましたが(「UNI-ON@IR!!!!」名物「振り返り」→仙台初日2日目福岡初日2日目)、それも含めてなんだかんだ楽しみはしました。

しかし、個人的に今回のツアーはやはりシンデレラ4thSSA初日レベルで嫌いですし、公演全体で見ればこれまで観てきたアイマスライブの中でワーストというのが正直な感想です。もちろんそれは、演者さんたちのパフォーマンスに対してではなく、コンセプトや構成、演出によるものが全てです。

そんなわけで、今回の追加公演に対してもただただ辟易するばかりでしたが、一方で良くなっている可能性もあるしと応募したチケットが当たったのと、ここまで追ってきての言わば「毒を食らわば皿まで」の精神で参加した次第です。(前置き終わり)


以下本編の感想




中身に関して、やってることは地方公演とほぼ同じながら、ここまでのツアーで気になっていたところがある程度改善されており、また席が近かったのもあり(実際これが大きいかも)、拍子抜けするほど普通に楽しめました。例えるなら珍味を食べに行ったのに、臭みが抑えられ存外食べやすくなっていた感じで、むしろ困惑してしまったぐらいです。

まず一番大きかったのが、ユニットの出番が終わるたびにいちいち挟まれてライブの流れをぶった切り、停滞させ、それでいてライブに1ミリも影響を及ぼさない、全く無駄な、演出の自己満足でしかない美咲ちゃんの「振り返り」映像がおよそ半分になっていた点。

それにより2ユニット+ユニット間コラボ曲で7、8曲、要するにこれまでの「1ブロック」に相当する曲数をまとめて聴かせてくれるようになり、ツアーで感じたような、いちいち流れを止められるストレスはほぼ感じませんでした。そして「1ブロック」が終わった後の小休止であるとか、ゲストユニットの煽りといった辛うじての役割みたいなものも感じられはしたので、ないに越したことはありませんが(そもそもライブには演者さんの歌や踊りを観にいくものであって、映像を見にいくものではないので)、まあ許せる程度にはなっていたと思います。

映像ついでに言うと、美咲ちゃんの「振り返り」の他に、ユニット紹介VTRというのがあって、それ自体はさほど長くもないのでいいのですが、OP、各ユニット登場前、アンコール後の「振り返り」映像と、似たような映像が何度も何度も流れるので、さすがにクドく感じました。少なくともアンコール後のアレは丸ごと無くしてくれると個人的には嬉しいです。

次にユニット間コラボ曲。

地方公演でも後半でユニット間コラボと銘打ってメンバーをシャッフルしたユニット曲をやっていましたが、あれに関してはただいつものユニット曲をチグハグな衣装でやってるようにしか見えず、コラボ感は全くありませんでした。コラボと銘打つならば、ユニット丸ごと一緒にやらなきゃ意味がないのでは?というのは仙台の感想でも書きましたが、今回の追加公演ではまさにその通りのものになっており、ちゃんとコラボと言えるものになっていたと思います。最初からこうなら、もっと色んな組み合わせが見れて楽しかった気もします。

あ、コラボといえば曲中に他のユニットがぬるっと入ってきてぬるっと出ていくみたいなのがあった気がしますが、ひたすらに気が散るだけだったので、あれは無いほうがよかったかなと思います。

最後に衣装についてですが、前述の通りユニット衣装の時は常にユニット全員が揃っていて、ソロは無く、ゲストユニットはミリシタ初期衣装「シャイニートリニティ」で統一されていたので、地方公演における衣装のチグハグ感は全く無かったです。こういう使い分けが出来るなら、ユニット専用や個人衣装もアリかなと思いました(そういう衣装は違う衣装と並んだ時、どうしてもチグハグ感が目立ってしまうので)。

大きな改善点としてはこの辺りで、まあさほど大きな変更でもないと思いますが、これらのチューニングでかなり見やすくなっていました。

そもそも今回のコンセプト自体がどうなんだという話は置いておけば、このコンセプトでやるなら今回みたいなやり方がベターだったんじゃないでしょうか。まあ、はじめからそうして欲しかったというのはありますが。

ともかく、個人的にはこれら演出面の変化を特に好意的に感じたのと、席が近かったのと(重要)で、地方公演と比べれば、圧倒的に素直に楽しめました。

セトリ的に言えばソロが無いとか、ユニットパートが曲・演出共に地方公演とだいたい同じ(初日は特に)だとかで、実際新鮮味はほとんど無かったと思いますが、私自身プリンセス公演が未見だったのもあり、新鮮さという意味ではそこまで気になりませんでした(ソロは観たかったですけど)。

曲順とかに関しても、コンセプト的に割とどうでもいい感じだったのでほとんど気になりませんでしたが、唯一『ビッグバンズバリボー!!!!!』の次に「トゥインクルリズム」が来てくれなかったのが残念でした。後の『オーディナリィ・クローバー』と『バリボー』が逆だと完璧なんですけど、それだと美也もとい蝶々さんの衣装替えの時間が無くなるので、仕方ないっちゃ仕方ないんですけどね。

なんだかガワの話ばっかりになってしまいましたので、最後にこの「UNI-ON@IR!!!!」真のテーマである「振り返り」を初見のプリンセスユニットを中心にしていきます。


・閃光☆HANABI

太鼓隊が出て来てドンドコやるっていうのは漏れ聞いていて、福岡のJPBを観た後だと、これも演出が前に出まくりのやつだったのかなあなんてことを思っていましたが、実際に見てみればバックバンドみたいなもので、世界観にもあってますし、ちゃんと演出になっていたと思います。『BORN ON DREAM! ~HANABI☆NIGHT~』は全く聴けてなかったため、全然コールできなかったのが申し訳なかったです。ところで『咲くは浮世の君花火』で「Jelly PoP Beans」が出て来てた件、メインステージを背にする形でセンターステージのHANABI団を見てたので最後に言われるまで気づかなかったんですが、気づいたところで現状パフォーマンスをしてるHANABI団に背を向けるのもどうかと思うし、一体どうしろっていうんだ!


トゥインクルリズム

ある意味一番「テレビ番組」を体現したユニットでした。このユニットだけでバラエティとアニメ・特撮、音楽番組をカバーしていて、これが本当の「UNI-ON@IR!!!!」か!と思っていました(まあ全ユニットこのノリだったら発狂してたと思いますけど)。あと、日付が合ってれば夜想令嬢やEScape、もっと言えばヒーローズも混ざってのスーパーアイマス対戦が観れたのかなあなどと夢想してしまいました。


・Jelly PoP Beans

触れないわけにはいかないかなあと思いつつも、だいたい福岡と同じだったので特に触れることもなく。恵子さんがずっと自分の席と逆サイドにいたのがちょっと残念。唯一『月曜日のクリームソーダ』は、ロコへの逆サプライズによって「演出」の圧がある程度抑えられていたのが良かったです。タップダンサーさんたちは何も悪く無いんですけど、演出サイドがね...。

あ、りるきゃんコラボの『fruity love』は席の関係上、楽しそうなMachicoさんを終始眺めていました。本当によかったねえと。


・ビッグバンズバリボー!!!!!

超楽しかった!おわり!


他に細かいところで言えば、『Do-Dai』と『ラムネ色 青春』でまんまと盛り上がってしまったとか、『オーディナリィ・クローバー』は基本後ろから観る形になってたけど、男性役故か髪をまとめた立花子さんが手を降ってる姿が見えて「超優雅!」と思ったりとか、『アライブファクター』最後のロングトーンが二人揃ってビシッと終わってたのが気持ちよかったりとか、最後の最後『Thank You!』のフリータイム、花道で恵子さんをかなり近くで見れて超よかったとか、なんかそんな感じでした。

あと、最後の挨拶で「えらい人とかじゃなくてプロデューサーがいてこそ」みたいなことを仰ってた方がいて「めっちゃ嬉しいこと言ってくれるなあ」とか思ってたのに、失礼ながらどなたが仰ってたかうろ覚えで(記憶力が低下するのが現地の弊害)、Twitterとかで調べた限りおそらく戸田さんだったようですが(戸田さんが超いい挨拶をしていたという記憶はある)、なんにせよ「プロデューサー」が実質ただの「消費者」となっている昨今、そこを繋ぎ止めてくれることを言ってくれるのは本当に嬉しいものです。


そんなこんなでかなり素直に楽しめた一方「もうあの珍味は味わえないのか...」と一抹の寂しさも感じていたのですが、その辺りがどうなったのかは多分2日目の感想で書きます。

とりあえず初日に関してはこの辺で。


【つづく】