【シンデレラ7th】幕張初日さっくり感想

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Comical Pops!」幕張公演初日、LVで観ました。


ライブ全体の感想

今回は誰が出るかも分かっておらず、最近の曲もろくすっぽ聴いていない、幕張の会場のようにフラットな感じで鑑賞したのですが、結論から言えば普通に楽しかったです。

前回の6th(1日しか観てないですが)やミリオンの6thで気になってたところがかなりカバーされており、この前のミリオン6thとはなんだったのかと思うほど、ほぼストレスなく観る事ができました。

まずはステージ。3rd以降は毎回ステージに巨大な城が鎮座していて、華やかではあるけど主張が強すぎるので曲によっては正直邪魔にも感じていたのですが、今回は城が消えシンプルなステージになっており、かなり観やすくなっていたと思います。

そして衣装。今回は皆お揃いの衣装で、最初全員で出てきたときは「うわっ!誰が誰だか全然わからねえ!」と思いましたが、はじめにちゃんと自己紹介もありましたし、それぞれの演者さんに満遍なくスポットが当たっていたので、すぐに見分けがつくようになりました。あとは何より、最近はやりの個人衣装はソロ曲以外割とちぐはぐな印象が目立つほか、ビジュアルばかりが先行して演者さんのパフォーマンスに集中できないのではと感じていた中、今回お揃いの衣装になったおかげで、それぞれのパフォーマンスをしっかり観る事ができました。法被やユニフォームを羽織るなどのアレンジもしやすそうでした。その辺りも6thで気になっていたので(『なつっこ音頭』とか特に)、やっぱりある程度はお揃いの衣装にした方がいい気がします。

そしてそのステージや衣装にも通じる事ですが、全体通して「演出」の主張がある程度抑えられていたのがとてもよかったです。

現体制になって以降のライブは、特にシンデレラ4thや、最近ではミリオン6thで酷かったのですが、演者のパフォーマンスをよく見せるためのものであるはずの「演出」を過剰にぶち込んで、むしろその記憶しか残らない「演出」がメインのようになっている事が多かったように感じます(「サプライズ」があったときに、その事実ばかり記憶に残って演者のパフォーマンス自体はあまり話題に登らないように)。

しかし、今回のライブはそういった「演出」がかなり少なく、先にあげた衣装のアレンジもそうですし、例えばユッコがスプーンを曲げるとか、城ヶ崎姉妹のカメラ使いだとか、あんきらが手をつなぐとか、そういったさりげない演出にとどめられており、とても品がよかったと思います。

最後に今回のライブの「コンセプト」でもある音楽、もといセトリについてですが、これは予め期待していた通り、765MSの「ハッチポッチ」同様「似たような曲だけで組めば流れとか気にしなくていいんじゃね?」式のセトリになっており、やはり流れとかさほど気にしなくていい分、スムーズに楽しむ事ができました。

まあ、実際のところ曲順は適当で「アゲてアゲてアゲないでアゲる」とかいうバカみたいなセトリなんですけど、曲調がある程度統一されているのと、曲の持つパワーで十分持っていけてたと思います。ただの力技ですけど。

これも最初から分かっていた事ではありますが、曲のジャンルをコンセプトにするとは言いますが、やっぱり「音楽的に楽しい!」みたいなところはあんまり無かったです。これはもう本編一曲目がバリバリのガールズ「ロック」である『ハイファイ☆デイズ』な時点で、「音楽的なセンスは求めないでね♡」というメッセージが発せられているので、それ以降は特に気にはなりませんでした。

そもそも演出のひとはそんなに音楽好きじゃないんだと思います。または「アガる曲」と「アガらない曲」の二種類しかないんでしょう。だから「アガらない」バラードなどで締めることが我慢ならないんじゃないでしょうか。(根拠のない推論)

ついでに気になったところをざっと挙げておくと、ミニドラマがライブ本編と絡みそうで絡まないのが気持ち悪いとか、『秘密のトワレ』から『Gossip Club』の流れは良かったけどこれダンス曲では?とか、やっぱり似た曲調が続くので時間感覚が薄れ煉獄感を感じた(夏曲から秋曲の流れが2回出てきたとことか特に)とかその辺りは気になりました。

あっ、一番気になったというか心からやめてほしいと思ったのは、アンコール後の誰も望んでいない当日のダイジェスト映像とちひろさんにライブの自画自賛コメントを言わせるやつです。

それまでかなりいい気分で鑑賞できてたのに、急にミリオン6thの悪夢を思い出して、その後はずっと苦虫のペーストをセンブリ茶で割ったものを飲んだような顔で観ることしかできず大変でした。ミリオン6thでもそうでしたが、アンコールを受けてその日のダイジェスト映像を流すのはどう考えてもサイコパスの所業なので本当にやめてほしいです。衣装替えの時間が欲しいのはわかりますが、アンコール時間伸ばしまくってもいいし、CMとか垂れ流すのでもいいので本当にあれだけは即刻やめていただきたい。

......気を取り直して(いい意味で)気になった演者さんをさっくり挙げておきます。


・気になった演者さんについて

演者さんで特に気になったのはまず南条光役の神谷早矢佳さん。序盤はちょっと歌が不安定なところがあったものの、後半に行くにつれどんどん良くなって行きましたし、何より全力で頑張ってるのが伝わってきて、こういう方を見てると本当に応援したくなります。

それから藤本里奈役の金子真由美さん。活動を微細に追っていたわけではないのですが、長くユニットで頑張ってらっしゃるのを見ていたので、今回ようやくソロのステージができたというのはやはり感動的でした。やっぱりアイマスライブのキモはソロだと思います。あと、個人的に聴きたかった「ポップス」が初めて聴けたのがこの『LOVE☆ハズカム』だったので、その辺も良かったです。

最後に渋谷凛役の福原綾香さん。今回は全編通して彼女がいるだけで画も歌も締まるという、まさに柱的存在になっていたと思います。お揃いの衣装もあってか、それがより際立って感じられました。いつの間にやらこんな貫禄が。

今回は皆さんがそれぞれに魅力的なシーンがしっかりあったのですが、それを書き出していたらきりがないのでこの辺で。


最初に書いた通り、普通に楽しいライブでした。最近のアイマスライブの特徴である「どこかが良くなると別のとこが杜撰になる」というジンクスが、まさかブランドを超えてミリオン6thとの間に起こるとは。ミリオン6thで杜撰パートはやりきったと思うので、この先の7th
ツアーもいい感じになる事でしょう。

でも今回だけでちょっとお腹いっぱいになってしまったので、残りの公演はもういいかなあ...。お金もないし。

それでは。


消灯ですよ。