2023年アイマス曲ベスト10

今年リリースされたアイマス曲の個人的ベスト10です。最近は楽曲の発表形態も多岐に渡りますが、基本的には今年配信・CDでフル音源がリリースされた曲の中から選んでいます。

 

はじめに全体のベスト10を発表してから、各ブランドごとのまとめを書いていきます。それではどうぞ。

 

 

ベスト10

10.『Starry Night』

歌:松永涼、三船美優、森久保乃々、藤原肇、砂塚あきら

作詞:渡部紫緒  作曲・編曲:坂部剛

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cool jewelries! 004」収録。作詞・作曲は『Take me☆Take you』『Last Kiss』『キセキの証』の定番コンビ。坂部さんの曲のメロディーはどれも少ない音数なのに印象的かつ耳心地が良くて、個人的に曲を聴くときは歌詞の方に注目しがちなのですが、坂部さんの曲に関してはメロディーの方が強く記憶に残るほど好きな作曲家です。それに加えて今回はドラムンベースだったり高速ピアだったりも入ってきて、展開も多くさらにゴージャスな印象でした。

 

9.『Quod Erat Demonstrandum』

歌:硲 道夫

作詞:マイクスギヤマ 作曲:本多友紀(Arte Refact) 編曲:河合泰志(Arte Refact)

THE IDOLM@STER SideM 49 ELEMENTS -14 S.E.M」収録。イントロからどんなカッコいい曲が始まるのかと思ったら、教育テレビ的に教訓が織り交ぜられた固い歌詞や、異様にクールな合いの手など、曲調とのギャップがありすぎて今年聴いた曲の中で1番笑いました(2番目に笑ったのは猫柳キリオ『わんだふる哉、人生!』の冒頭)。教則的な歌詞もただ固いだけではなく「雨だれ石を穿つのだ」など、およそ歌詞では見ない言葉選びが面白く耳に残ります。「ズバリとQ.E.D.」!

 

 

8.『Little More』

歌:三船美優

作詞:渡部紫緒  作曲・編曲:ESTi

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER PLATINUM NUMBER 09 さやけき花の生命に」収録。このところアイマスでもシティポップ的な楽曲が増えてきて、昨年の渋谷凛『Reflective illumination night』など素晴らしかったですが、ついにガチなものが来たなと言う感じ。2番終わりの間奏で満を持してサックスが入ってくる展開など出来上がりすぎていてちょっと笑ってしまいました。

ところで作編曲のESTi氏は今年の7月、性加害やパワハラがあったとして告発を受けていました。ESTi氏はこれについて完全に否定していますが、その後特に続報が無く、この曲が出たのも騒動の後だったので気になって少し調べたところ、「性加害の事実は無く、合意の上の関係だったのを告発者側も認めている」「ESTi氏が相手を厳しく叱責した事実はある」「最も大きな争点としては会社の労災処理をめぐるものだが、今後法的な責任を問われるようなことはなさそう」というのが現状のようです。(参考記事1参考記事2

 

 

7.『バトンタッチ』

歌:MILLIONSTARS Team5th

作詞:宮崎まゆ 作曲・編曲:櫻澤ヒカル (Hifumi,inc.)

THE IDOLM@STER MILLION ANIMATION THE@TER MILLIONSTARS Team5th 『バトンタッチ』」収録。アニメ「アイドルマスター ミリオンライブ!」の12話挿入歌。作中で披露されるまでの流れも最高ですが、曲単体で聴いても歌詞がとても優しく、素敵なフレーズばかりで良かったです。一番好きなフレーズは「わたしたち 手を繋ぐために出会った」。次に紹介する曲もそうなのですが、今年は「手を繋ぐ」という歌詞が印象的な曲がちょこちょこあった気がします。

 

 

6.『よりみちリトルスター』

歌:U149

作詞:朝倉路 作曲・編曲:渡部チェル

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149 ANIMATION MASTER 02 よりみちリトルスター」収録。アニメ『アイドルマスター U149』第1話のED曲。とにかく朝倉路さんの歌詞が良くて、「お日さまに少し近づけた?」「この靴をこの足でしっかり履けるうちに」など、『U149』の「子どもたちの成長」という軸を「子ども」という言葉を使わず表現しきっていて素晴らしい。同じく朝倉路さん作詞の第7話挿入歌『アイム・ア・リトル・プリンセス ~お星さまにお願い~』も、本編以上に物語を的確に表現していると言ってもいいような素晴らしい歌詞でした。

 

 

5.『電波感傷』

歌:オフィウクス[桜守歌織、白石紬]

作詞:大山恭子 作曲・編曲:早川博隆

THE IDOLM@STER MILLION LIVE!「グッドサイン」」収録。『Sweet Sweet Soul』や『DIAMOND JOKER』など、一癖ありながらも強い楽曲を提供して来た早川博隆さんの曲の中でもとりわけキャッチーでした。今回がアイマス初参加となる大山恭子さんのふんだんにライミングした歌詞も心地よく、相乗効果で楽曲のキャッチーさを何倍にもしていると思います。早川さんはもちろん、大山さんの歌詞がかなり良かったので今後も見れたら嬉しいです。

 

 

4.『ノートの中のテラリウム』

歌:久川凪、森久保乃々 

作詞:烏屋茶房、八城雄太 作曲・編曲:seibin(ESTIMATE)

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER PLATINUM NUMBER 13 ノートの中のテラリウム 」収録。ループの中で展開して徐々に盛り上がるトラックや、烏屋さんと八城さんがそれぞれ凪と乃々のパートを担当したというそれぞれの個性が発揮されたリリックなど、単なるラップ曲というのを超えてしっかりヒップホップ的な味わいがあったのがとても良かったです。様々な文脈を無しにしたら、純粋に楽曲として1番好きだったのはこれかも。

 

 

3.『REFRAIN REL@TION』

歌:MILLIONSTARS Team8th 

作詞:松井洋平 作曲・編曲:高田 暁

THE IDOLM@STER MILLION ANIMATION THE@TER MILLIONSTARS Team8th 『REFRAIN REL@TION』」収録。アニメ「アイドルマスター ミリオンライブ!」12話挿入歌。今年は何と言ってもミリアニが最高で、本当に素晴らしい作品だったのですが、そのクライマックスに流れる楽曲としてこの曲は完璧でした。まず抑制の効いたシックな曲調が意外性もありつつピッタリで、タイトルもよくできた群像劇としてのミリアニを的確に表現しており、歌詞の中身も物語を振り返るようなもので、この曲が流れた瞬間に自分の中のミリアニの評価が100万点で確定しました。

 

 

2.『Beginning Tomorrow』

歌:天道 輝

作詞:松井洋平 作曲・編曲:光増ハジメ

THE IDOLM@STER SideM 49 ELEMENTS -16 DRAMATIC STARS」収録。1月にソーシャルゲーム版が、7月に『GROWING STARS』のサービスが終了するなど、SideMとしては厳しい年になった今年。「走り続けた道が 不意に途切れたような」と始まるこの曲はまさにそんな状況を連想させますが、「躓いた昨日の痛みを捨てたりなんてしないから」と苦しさに真正面から向き合いながら前を向く歌詞が本当に素晴らしい。そしてそれは元の道では必ずしも上手くいかなかった人たちが「理由あって」アイドルとして活躍するというSideMのコンセプトとも合致します。今年出た他の曲含め、改めてSideMのコンセプトの良さが出ていたと思うので、今後とも頑張って欲しいなと思いました。

 

 

1.『Crossing!』

歌 :765 MILLION ALLSTARS

作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:堀江晶太

THE IDOLM@STER 765 MILLION ALLSTARS BEST」収録。ミリオンライブ!10周年を記念するのにふさわしいパンチラインだらけの素晴らしい楽曲になっていますが、例えばミリアニが今回のような出来でなかったら多幸感溢れる歌詞との乖離でどこか冷めてしまう可能性もあったでしょう。しかし今年はライブツアー、各種コラボイベント、ミリアニなど多くの展開がありましたが、そのどれもが上手くいっていて、歌詞にちゃんと実感が伴ったのが非常に幸福でした。こんなに諸々うまく噛み合うことはなかなかないと思います。今年はミリオンライブ!の年だったと言って差し支えないと思いますが、この曲は名実ともにそんなミリオンライブ!10周年を象徴するような楽曲になったと言えるでしょう。

 

まとめると以下の通り。

1.『Crossing!』

2.『Beginning Tomorrow』

3.『REFRAIN REL@TION』

4.『ノートの中のテラリウム』

5.『電波感傷』

6.『よりみちリトルスター』

7.『バトンタッチ』

8.『Little More』

9.『Quod Erat Demonstrandum』

10.『Starry Night』

 

 

ブランドごとまとめ

AS・合同など

今年はAS単独のリリースが無かったのが残念。AS自体はミリシタの楽曲でかなり良い仕事はしていましたが、単独での楽曲もやはり欲しいところ。

代わりにミリアニやミリ10thAct-3、コラボ企画などをはじめ、過去曲のカバーは活発に行われていた印象です。特に『M@STERPIECE』は合同、Act-3、異次元フェスと都合3回も出勤していて10年経っても褪せない楽曲の強さを感じました。昨年のAS単独ライブで全員揃っての歌唱が実現したことによって禊が済んだことで比較的フラットに扱える状態になったのも大きいかもしれません。

来年はゆきまこライブもありますし、その絡みで等で新曲が出たら嬉しい。

 

 

シンデレラガールズ

今年の曲はタイトルに「Night」とつく曲だけでも『Starry Night』『Nightwear』『Night Time Wander』と3曲もあるように、全体的に大人っぽいムーディーな曲が多かった気がします。今年の大きなトピックとしては小さい子が主軸のアニメ「U149」があったので、もしかしたらそことバランスを取る形で大人っぽい曲が多かったのかもしれません。

「U149」関連の楽曲に関しては既存曲をそのまま使うことが多かったのと、新曲も物語と絡んだものが意外と無かったので、良い曲も多いですが「アニメの曲!」として印象に残るものはそんなに無かった気がします。

 

ミリオンライブ !

ここまで何度も言っていますが今年はやはりミリアニが強かったです。楽曲についても「U149」とは逆に新曲が物語と密接に関わっているので、2話の『Rat A Tat!!!』をはじめ聴くだけで物語を思い出せるような曲がたくさんありました(その分今後のライブではちょっと使いづらいかも)。

ミリシタの楽曲も引き続き打率が高くて、「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER VARIETY 04」に入ってる3曲『夢みがちBride』『カンパリーナ♡』『Dance in the Light』なんかは全部よかったです。

 

 

SideM

ゲームが終了するという厳しい年ではありましたが、CDのリリース自体はアイマスで1番の多さでした。そしてクオリティも全体的に高く、別に展開縮小するわけではないぞという意思を感じられました。

元々コンセプトを活かした聞いている人の背中を押すような歌詞が魅力だったところに、今年は「多様性」を肯定するメッセージを持った楽曲が多く、それもまた多様なバックグラウンドのあるアイドルが集まったSideMならではで、非常によかったと思います。

 

 

シャイニーカラーズ

今年は今までの流れを汲みつつも、少し捻った楽曲が印象的で、個人的なベスト10には入りませんでしたが、いい曲も多かったと思います。今年の曲の中で個人的に一番よかった曲は、アルストロメリアの『Love Letter』です。安定のアルストロメリア

 

新しく参加したユニット「コメティック」も面白くて、ボカロっぽい曲に攻撃的な歌詞と直球な今っぽさで、中高生をはじめ刺さる人にはめちゃくちゃ刺さりそうだと思いました。

シャニは来年アニメもありますし、シャニソン絡みの新曲もあるでしょうから今後に期待という感じです。ちなみにシャニアニの劇版がリリースされてたらベスト10に入れてました。最高のアンビエント

 

総評

全体的にアベレージが高かったのですが、突出して強い楽曲は少なかった印象です。その分文脈が乗った曲が強く感じた気がします。来年もどんな曲が来るか楽しみ。

 

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。