2022年アイマス曲ベスト10

2022年に発売されたアイマス曲のベスト10です。去年はデレ、M、シャニは別枠としてそれぞれベストを挙げてましたが、今年はサブスク解禁があってちゃんと聴けたので、普通にランキングに入れこんでいます。なので、今年は全体のベスト10から各ブランドの総括という形をとっています。それではどうぞ。

 

10. 『Inner Dignity』

歌:Jupiter  

作詞:真崎エリカ 作曲:BNSI(濱本理央) 編曲:中土智博

「THE IDOLM@STER SideM GROWING SIGN@L 12 Jupiter 」収録。Jupiterのデビュー曲『Alice or Guilty』を作曲した濱本理央氏が11年ぶりにJupiterに楽曲提供。『Alice or Guilty』に通ずるハードな曲に、これまでの歩みを感じさせる力強い歌詞が乗り、満を辞した特別感を感じさせる。「君を見失う……Alice……」に引き続き、「お前の心に、火をつけてやる…Dignity」という新たな決め台詞があるのも熱い。

 

 

9.『Fashionable』

歌:シーズ

作詞:Co-sho 作曲:Stand Alone、小久保祐希、YHEL 編曲:Stand Alone

THE IDOLM@STER SHINY COLORS PANOR@MA WING 08」収録。シーズの前2曲は、やりたいことは分かるもののちょっと固い印象があって、今回それがちょっと力が抜けていい感じになってきた気がする。個人的にはもっと崩した感じになってくれると嬉しい。カップリングの『Bouncy Girl』も良かったが、どちらかと言えば勢いのある『Fashionable』が好き。「ウォウウォウ」のくだりなどちょっと野暮ったい気もするが、これはこれでクセになる。

 

 

8.『紙・心・ペン・心 - SHISHINPENSHIN -』

歌:福田のり子、松田亜利沙、如月千早北上麗花高山紗代子

作詞・作曲・編曲:佐高陵平(Hifumi,inc.)

THE IDOLM@STER MILLION THE@TER SEASON LOVERS HEART」収録。今年不思議と繰り返し聴いてた曲。コミカルなオタクモチーフの曲はアイマスでも最近増えてきたが、この曲はミリオンでも歌うまで慣らしたメンツを固めることで独自の深みが加わっていると思う。好きなフレーズは「描きたいこと多すぎ ゴール遠すぎ ネーム雑何?このむずい構図」。

 

 

7.『ダンス・ダンス・ダンス

歌:如月千早秋月律子三浦あずさ四条貴音神崎蘭子高垣楓、最上静香、白石紬、白瀬咲耶、杜野凛世、奧空心白、玲音

作詞:MCTC 作曲・編曲:TAKU INOUE

THE IDOLM@STER STARLIT SEASON 04」収録。アイドルマスター スターリットシーズン』のDLCとして発表された安定のTAKU INOUE曲。合同お祭りゲームに合わせて、楽曲としてもザ・TAKU INOUEといった感じで、過去作の歌詞を引用したり「マスターピース」なんて言葉が入っていたり、これまでの集大成のような曲。このストーリーのゲストである高垣楓の歌声でゴージャス感も加わっている。

 

 

6.『翼』/『想い出は永遠に』

歌:音無小鳥

『翼』作詞:yura 作曲・編曲:神前暁MONACA

『想い出は永遠に』作詞:森由里子  作曲・編曲:高田龍一MONACA

コミック「朝焼けは黄金色 THE IDOLM@STER」5巻特装版収録。

『翼』は『空』と同じく神前暁・yuraのゴールデンコンビで間違いない。曲としては今作の物語を踏まえた上で、まさに『空』に繋がっていくような、まさに大円団な楽曲になっていた。

『想い出は永遠に』は共に初期からアイマス に関わっているコンビでの制作。本作はアニマスの前日譚なので、劇版を担当した高田さんが起用されるのも納得。この曲は全編琴美さんが活躍したであろう往年のアイドルポップスが全力で再現されていて最高。

 

 

5.『Reflective illumination night』

歌:渋谷凛

作詞:baker  作曲・編曲:篠崎あやと

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER R/LOCK ON! 04 堕ちる果実」収録。ソロ3曲目にして、「渋谷」凛がシティポップをやるという、その手があったかと笑ってしまう組み合わせだが、曲はしっかり本格的。音の良さも含め、コロムビア曲の強さを再確認できた。

 

 

4.『DELIGHT』

歌:本田未央

作詞・作曲・編曲:BNSI(渡辺量)

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER R/LOCK ON! 09 New bright stars」収録。未央のソロ3曲目は渡辺量節全開のクラシックなディスコソング。つまり最高。これまでの歩みや世界全体を全て肯定していくような、愛が溢れる歌詞はそれまでの歴史を知らなくても十二分に感動的。コーラスがガッツリ入る構成も、未央のキャラクターに合っているし、世界全体が祝福しているような多幸感を与えてくれる。

 

 

3.『IDOL☆HEART』

歌:天海春香如月千早星井美希萩原雪歩高槻やよい秋月律子三浦あずさ水瀬伊織菊地真双海亜美双海真美四条貴音我那覇響

作詞:yura 作曲・編曲:滝澤俊輔 (TRYTONELABO)

THE IDOLM@STER STARLIT SEASON 04」収録。メロディーラインやギターの音色、追っかけのコーラスなどの楽曲面と、yura氏の歌詞の両面ともに「765らしさ」が溢れ、そこに13人の歌声が重なり、これぞアイマスという曲になっていた。「トップアイドル」「START」「CONTINUE」「PRODUCE」など、原点であるゲームを意識させるメタ的な言葉選びから、765が草分けとなり、今や2次元アイドルがメジャーとなった世界を意識させる2番以降で、原点からこれまで成し遂げてきたことまでを総括しつつ全体としては未来へ向かう歌詞が良い。こんな曲を今、新曲として聴けて嬉しい。

 

 

2.『週末だけのハーレクイン』(を含むM@STER SPARKLE2シリーズ全体)

歌:百瀬莉緒 (CV.山口立花子)

作詞:唐沢美帆 作曲・編曲:板垣祐介

最高。ちょっと気の抜けたディスコに、唐沢さんの抜けのいいストレートな歌詞がとても合っていて、聴いていて元気になる。それでいてグラスを用いた時間表現などテクニカルにも気が利いていて、それに合わせて変化する莉緒の歌声も良い。昨年に引き続き「M@STER SPARKLE2」シリーズの打率が非常に高く、それだけでランキングが埋まってしまいそうだったので、今回は代表して『週末だけのハーレクイン』を挙げました。「M@STER SPARKLE2」シリーズ内でのランキングはこちらで書いています↓

ミリオンライブ!「M@STER SPARKLE2」シリーズひとり総選挙 - 未詳の空論

 

1.『KAWAII ウォーズ』

歌:天海春香水瀬伊織菊地真我那覇響安部菜々双葉杏、春日未来、田中琴葉、大崎甘奈、大崎甜花、奧空心白、詩花

作詞・作曲:ササキトモコ 編曲:蓑部雄崇

THE IDOLM@STER STARLIT SEASON 04」収録。何も考えずに聴けばひたすらに甘くポップな曲だが、歌詞をよく読んでいくといつも毒っけのあるササキトモコ曲の中でも、飛び抜けてブラックな曲にも聴こえてくる。キャラクターを着せ替え、踊らせるゲームで「あたしはドール」と歌わせるのはなかなか怖い。アイマスのみならず、「キャラクターコンテンツ」を消費することのグロテスクさを皮肉に描いた曲と取ることもできるその歌詞は、「こういうのきらい?」の一言で全ての甘い言葉をひっくり返すなど、非常に巧みで気が利いている。一方で全体の印象としては「ポップで可愛い」中毒性のある曲というバランスがとても良い。ササキトモコ曲何作目かの傑作。

 

 

殿堂入り.「 生オリメン『LEMONADE』」

歌:萩原雪歩三浦あずさ

作詞・作曲・編曲:堀込高樹

2017年に発売された「THE IDOLM@STER MASTER PRIMAL POPPIN’ YELLOW」に収録されて以降、長らくオリジナルメンバーでのライブ歌唱がなかったこの曲。今年7月に開催された765単独ライブ単独ライブ「THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS LIVE SUNRICH COLORFUL」の2日目についにオリジナルメンバーで披露された。本当にどれだけこの日を待ちわびたことか。雪歩役の浅倉さん不在の中披露された「初星演舞」はチケットが取れなかったし、この曲を製作した堀込高樹氏のバンド「KIRINJI」で度々あったセルフカバーの機会もコロナで生で観る機会も失われたし、まだオリメンでやっていないというのが唯一心の支えだった。しかも今年のライブは2日目しかチケットが取れず、初日にまた配信で観ることになったらどうしようと思っていたので、チケットのある2日目にやってくれたのは本当に嬉しかった。もうこの世に未練はない。

 

 

まとめるとこんな感じ

1.『KAWAII ウォーズ』

2.『週末だけのハーレクイン』(を含むM@STER SPARKLE2シリーズ全体)

3.『IDOL☆HEART』

4.『DELIGHT』

5.『Reflective illumination night』

6.『翼』/『想い出は永遠に』

7.『ダンス・ダンス・ダンス

8.『紙・心・ペン・心 - SHISHINPENSHIN -』

9.『Fashionable』

10. 『Inner Dignity』

 

殿堂入り.「生オリメン『LEMONADE』」

 

 

当然ここであげられなかった中でもいい曲はたくさんあって、その辺りをブランドごとに列挙しておきます。

 

アイドルマスター

『GR@TITUDE』(DIAMANT込み版)、『なんどでも笑おう』(AS+心白、亜夜)、『1st Call』。2022年のベストアルバムは「THE IDOLM@STER STARLIT SEASON 04」。

 

シンデレラガールズ

『純情接近STORY』、『かぼちゃ姫』、『ソウソウ』、『ストリート・ランウェイ』、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS TO D@NCE TO TOO!」全部。

 

ミリオンライブ!

『Welcome!!(y0c1e Remix)』、『月のほとりで (COR!S Remix)』、『産声とクラブ』、『夢にかけるRainbow』、『スペードのQ』、『KING of SPADE』、『Criminally Dinner ~正餐とイーヴルナイフ~』(美希ソロ)。

 

SideM

『Plus 1 Good Day!』/『『SMOOTHING PLACE』』、『Time Before Time』/『『PERMAFROST』』、『Trust me now』、『GO NEXT』、『Change to Chance』/『Rainy Memories』、『Take a StuMp!』。SideMは今年いっぱい曲出てましたがどれ安定感があって良かった。

 

シャイニーカラーズ

『Secret utopIA』、『Give me some more...』、『Catch the Breeze』、『Bouncy Girl』。

 

 

2023年もいい曲がたくさん聴けるといいですね。

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。