【MOIW2023】サプライズだけでやりきった「M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」両日感想

2023年2月11日、12日に東京ドームで開催された「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」両日現地で鑑賞した感想を書いていきます。あれが良かったこれが良かったあの越境がすごいみたいなことはだいぶ語られていると思うので、あえて今回は気になったところ多めに書いています。

 

座席や声出しについて書いた前置きはこちら。↓

 

tokifuji.hatenablog.com

ざっくり目次

 

DAY1

正直なところ、今回の合同ライブに対しては、気持ちをどう持っていけばよいか分からないままでした。タイミングとしても中途半端ですし、アイマスとしては念願の東京ドームでありますが、バンナムフェス 2019で既に訪れてはいるわけです。そのうえ直前の声出し解禁で、楽しみにして良いものか、期待しすぎないほうが良かったのか、どういうスタンスで臨むべきか、ついぞ決められないままボンヤリと参加しました。

それで実際鑑賞してみてどうだったかといえば、「ドームですよ!ドーム!」から歌マスのイントロが流れた瞬間でもう十分満足しました。その後のブランドをシャッフルしたパフォーマンスも単純に楽しみましたし、要所要所で765の見せ場があり、その見せ場でしっかり765のメンバーがぶちかましていたのが何より嬉しかったです。

個々の曲に関しては全部「たのしかった」「よかった」「びっくりした」ぐらいの感想しか無いですが、あえて一曲触れるなら『We're the one』でしょうか。リリース時からカッコいいなあとは思っていましたが、ライブで聴くとより最高でした。あの一気に掴まれるイントロから、真の無双まで、生で見れて超よかったです。

あと細かいところで言えば、『Reason!!』のフロートであさぽんが2階までめっちゃ手振ったりしてくれて嬉しかったとか、雪歩が出てくるとき毎回真と一緒でほっこりしたとか、スタマスで好きになった果穂役の河野さんが元気いっぱいでよかったとか、そんな感じでした。

 

DAY2

DAY1に比べるとDAY2は聴き馴染みの無い曲がちょこちょこありましたが、シャニとMはともかく『Happy!』が久々すぎて戸惑ってしまって、ちょっと申し訳ない気持ちになりました。『咲くは浮世の君花火』がこの日のクライマックスとなっていましたが、個人的にはこの位置に『花ざかりWeekend✿』がくると思っていたので(この曲は毎回他のキャストが集合してワーワーやるのが定番となっていたので)意外でしたが、SideMを入れるには「君花火」の方が都合がよかったのかもしれません。

そしてこの日は何よりも765の『Destiny』でしょう。今回のライブは初の単独東京ドームというコトの大きさに比べると、そこまでエモさが意識されたライブではありませんでしたが、ここはさすがにダメでした。歌詞の一行一行がまあ刺さるわけですが、特に「めぐり逢えた奇跡 ここから始めよう」というところで「ここはゴールではなく始まりなんだな」と非常にグッとくるものがありました。もともとはステージに目印をつけられず難しいため円のフォーメーションはやる予定じゃなかったのを、765ASが「やらせてくれ」と変更し、直前までの努力の結果実現したというエピソードも最高ですし、今回出演が叶わなかったあずさと貴音の声を入れたりキャラカラーのスポットライトが差していたというのも良い。そもそもこの曲を歌うことになった経緯についても色々あるようなので、その辺りも今後詳しく聞けたら良いなと思います。

 

気になった点

基本的にはとても楽しいライブでしたが、やはり気になる点もいろいろありました。

まずは全体の構成について。今回はコラボ曲数曲→フロート全体曲の繰り返しという構成になっていて、全曲サプライズという派手さの割に(構成が分かっている2日目は特に)単調さが目立っていたように思います。メドレーも曲が短いだけで他のブロックと違いが無いですし、2日目はZWEIGLANZを投入して変化をつけようというのがあったのでしょうが、山しか無さすぎて結局平板になっていた感じがしました。今回は新鮮さもあって気にしてる人はそんなにいないと思いますが、今後合同ライブをやって行くにあたり「あの曲をこのアイドルが歌うのか!」というサプライズ一本だけでやりきるのはいずれ限界がくると思います。

またこれも単調さに関連しますが、今回のコラボの見せ方が基本「オリメンが1番を歌う→間奏でゲスト登場」か「オリメンではないユニットがフルで歌ってゲスト無し」の二択しか無くて、特に前者はまずはオリメンを見せたいという気持ちも分かりますが、オリメンが1番を歌う時間が結局「サプライズを待つだけの時間」になっていて勿体無いなと思ってしまいました。ゲストの登場の仕方も、1番の途中から出ちゃうとか、1人ずつ段階的に出てくるとか、ワンポイントだけの登場とか、メインステージとセンターステージの二箇所で歌うとか(これは音の遅延など技術的な問題があるかもしれませんが)、逆に後からご本人登場とか見せ方は色々あるはずで、そういう演出も数曲ありはしましたが、全体的にもう少し見せ方に工夫が欲しかったなと思いました。今回のユニット括りが無ければ、オリメンでもサプライズになるので、この辺の単調さはもう少し緩和されていた気もします。

そして現地のモニターについて。今回見たいところをモニターが映してくれないということが結構ありました。東京ドームという大きい会場でほとんどの人がモニターを頼りに見るはずなのだから、その辺のスイッチングは何よりも力を入れるべきところなんじゃないのかと思います。正面の大モニター3枚も加工ありメイン+加工無しサブ2枚とカメラは全部同じで、それならスイッチングはセルフでするから3枚とも別のカメラにしてくれと思ってしまいました。配信でもその辺りは話題になっていたようですが、特に今回はキャストが多く各々にスポットが当たる時間が少ないので、ここは何とかしてほしかったところです。

あとこれは仕方のないことかもしれませんが、やはり『なんどでも笑おう』や『VOY@GER』や「スターリットシーズン」の曲は聴きたかったです。『なんどでも笑おう』は各ブランドでリレー的に歌って来て合同で大円団的に歌うと当然思いますし、『VOY@GER』や「スターリットシーズン」やポプマスの曲なんかもこれ以上の機会は無いですし、「スターリットシーズン」の新曲に関しては8割ライブ未披露で、それらをやらないのはなんともモヤモヤします。これらの新曲をやったほうがライブとしても締まりが出たと思うのですが......。これはおそらく昨年のバンナムフェスでやったから今回はいいだろうということなのでしょうが、ここでやらなかったらもうやる機会は無いでしょう。次に合同ライブがあるとすれば20周年でしょうが、その時はまたやるべき新曲も出ているでしょうし、言ってしまえばいつでもできる既存曲の越境コラボより、これらの新曲を新鮮なうちにアイマス単独ライブで聴きたかったところはあります。

 

まとめ

今回は規模のわりに結構ライトなライブだったと思います。もともとブランドのセンターが揃っていなかったり、ユニットも歯抜けがあったりで、そこまでメモリアルなライブにはあえてしていないんだろうとは思っていましたが、思った以上にあっさりした感じを受けました。映像演出も控えめだったり、お知らせまで口頭だったのはちょっと面白かったですが。実際あまりここでゴール感を出されても困りますし、またこの規模のライブを初開催で完璧に仕上げるのは厳しいでしょうし、ここをスタートとして今後ブラッシュアップされたものが見れればよいかなと思います。

そして今回のライブで何よりも良かったのは、ライブそのものよりもライブが終わった後のほうで、各ブランドのラジオで他ブランドの話をしていたり(個人的には他ブランドで765の話題が出るのが何よりの楽しみだった)、ファン(P)も垣根を超えてアイマス全体で盛り上がっていたり、この一体感が出ただけでもライブが開催された意義があったと思います。ここまでの規模を毎年やれとは言いませんが、それこそ幻の合同プロミみたいなものをアイマスの周年に合わせて定期的に開催すれば、アイマス全体の盛り上がりとしてもいいんじゃないかと思いました。

 

というわけで両日お疲れ様でした。

 

 

それではこの辺で。

消灯ですよ。