「ミリオンライブ! 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!!」初日感想

2018年6月2日・3日、さいたまスーパーアリーナにて「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 5thLIVE BRAND NEW PERFORM@NCE!!!」が開催されました。

私も初日は現地、2日目はLVにて鑑賞しましたので、例のごとく感想を書いていこうと思います。

【ざっくり目次】

・1日目について
・コールについて
・ユニット曲とオリメンについて



今回のライブは、「武道館」という一つの目標が実現されたこと、GREE版「ミリオンライブ!」が終了し、「シアターデイズ」がリリースされ、それに伴いキャラクターが増えたことなどがあり、一つの「仕切り直し」の場であったことは間違いないでしょう。

それにあたって、花道やトロッコの無い、オーソドックスな横長のステージで、最後まで通して見せてくれたのはかなり良かったです。個人的に「同じステージの上でも、そこに立つアイドル・キャストによって、まったく別のステージになる」という点がアイマスライブの魅力の多くを占めていると考えているのですが、今回は久しぶりに(演出が控えめなところも含め)そういったステージをじっくり見せてくれるライブでした(受動的に楽しむには退屈だったかもしれません)。まあ単なるミリシタ再現の可能性もあるんですけど。

緊張感や、鬼気迫る思いを感じた武道館と違い、どのキャストさんものびのびとパフォーマンスをしているように感じられ、オーソドックスなステージの効果もあって、それぞれの個性やパワーがいつも以上に際立っていたと思います。

あとはこのブロマガでも毎回話題にしているセトリに関してですが......それは両日ともざっくりと振り返りながら触れていきましょう。


・1日目について

1日目は500LVのほぼ中央側にて鑑賞しました。初めは少し不安もあったのですが、これが意外と観やすくてビックリしました。席は1列ごとに区切られており、前後の高低差もあるので、前を遮るものは何もなく、全体を見渡すにはちょうどいい席でした(ドリンクホルダーもある!)。まあ実際ステージからは遠くて、モニターでさえ少し見づらいのですが、今回の衣装がミリシタ再現なのもあってか、ぼんやりとしか見えない分、MR的な感覚を味わうことができました。

そんなところで本編ですが、1日目は「初星演舞」でも見られた「流れ」を感じさせるセトリで、ギクシャクしているところは多少あるものの、曲の並び的にはかなりスムーズだったように思います。

まず最初のブロックは『Brand New Theater!』『未来系ドリーマー』『Eternal Harmony』『AIKANE?』『ローリング△さんかく』『ART NEEDS HEART BEATS』『教えてlast note…』『花ざかりWeekend』『Princess Be Ambitious!!』と、盛り上がる曲で固めてきました。唯一『教えてlast note…』だけは、後半に入れる隙がなくて無理やり入れた感じもしますが、次の『花ざかりWeekend✿』の歌詞に「香水」とあったりもするので、辛うじて関連付けは出来ていると思います。このブロックでは特に大変な『AIKANE?』『ART NEEDS HEART BEATS』を歌いきった、小笠原さんと中村さんに拍手を送りたいです(送りました)。あと個人的には『教えてlast note…』の手首を鼻に近づける振り(香水表現でしょう)が好きでした。


『ローリング△さんかく』(イメージ)

第2ブロックは『Angelic Parade♪』『あめにうたおう♪』『ときどきシーソー』『Come on a Tea Party!』『Take!3. 2. 1. → S・P・A・C・E↑↑』『Oli Oli DISCO』『空に手が触れる場所』『Sentimental Venus』。エンジェルっぽい流れを亜利沙がぶった切ってから、踊れる曲を続けて締めという流れでした。後のブロックを見ても、この流れにするほかなかったのだと思います。それはともかく『Oli Oli DISCO』『空に手が触れる場所』の、これしかない流れをやってくれたのは素直に嬉しかったです。戸田さんは堂々とやりきっていて、平山さんは流石の安定感で、どちらも素晴らしかったです。こういう踊れる曲はじゃんじゃん作っていって欲しいです。そして『あめにうたおう♪』のコールに関しては本当申し訳なかったので、次までに覚えます。



『Sentimental Venus』

続く第3ブロックは『FairyTaleじゃいられない』『ZETTAI × BREAK!!』『Marionetteは眠らない』『Silent Joker』『CAT CROSSING』『To…』『地球儀にない国』『星屑のシンフォニア』とアゲからエモへのグラデーションでした。ここはかなり良かったのですが、どうしても『CAT CROSSING』の次に『瑠璃色金魚と花菖蒲』が来ていたら...という思いは拭えません。というのも、『Silent Joker』からの盛り上がりが凄まじく、その流れで『瑠璃色金魚』を聴けたら、大変な盛り上がりになったろうことが強く感じられたからです(そこを任せられるだけのパワーを曲も唐揚げの人も持っていたと思います)。ここで歌われなかった時点で、鶏、もといトリの方になるだろうことは予想できましたし、その気持ちも重々わかるのですが...それについては後述します。



『星屑のシンフォニア

最終ブロックは『Melty Fantasia』『はなしらべ』『祈りの羽根』『ココロがかえる場所』『Birth of Color』『瑠璃色金魚と花菖蒲』『ハミングバード』『Dreaming!。しっとり系からの新人2人による締め、からの最後の曲(最後ではない)という流れでした。それで先ほどの『瑠璃色金魚』の置き場所問題ですが、やはり『瑠璃色金魚』は第3ブロックに持って行って、その分『ハミングバード』を『はなしらべ』の前に、そしてトリは『Dreaming!』を香里さん、南さん2人のデュオ、最後の曲(最後ではない)を『Welcome!!』とかにすれば、流れ的にも文脈的にも完璧だったのではないでしょうか。ソロ2つをトリにすると言っても、実質的なトリは1つ(ハミングバード)ですし、それよりソロは流れの中に置いて、2人一緒に歌わせれば間違いなく2人でトリができるじゃないですか。そして『Dreaming!』あたりなら歌詞も合いますし、それから全員で『Welcome!!』とくれば完璧すぎるくらいじゃないですか?

......はっ、つい感想を放り出して「ぼくのかんがえたさいきょうの云々」を垂れ流してしまいました。



『瑠璃色金魚と桃子

その点を除けば(結構大きい気もしますが)、アンコールの『UNION!!』(新曲)『Thank You!』含め、「やらなきゃいけない曲」が山盛りの中で、曲の並びに関しては、かなり頑張っていたのではないかと思います(ところで『UNION!!』に!が2つあるからアニメ曲なのでは?という件、普通に『Welcome!!』がありましたね)。

ぶっちゃけ遠くてあまり細かいところは見れておらず、ステージの詳細には触れられないので、1日目の感想はとりあえずそんなところです。2日目まで続けて書くと長くなりそうなので、代わりにライブ後話題になったトピックについて幾つか触れようと思います。


・コールについて
今回のライブにおいて「コールが小さくなった」と一部で話題になりました。中でも「ミリシタからの新規が増えた」という点に原因を求める声が多く、実際それも大きいでしょう。ただそれを差し引いても、今回ほぼ初披露の曲がかなり多かったですし、実際新規でなくとも完璧な予習は難しかったのではないでしょうか(自分を正当化する文章)。心配せずとも6thツアーも決まりましたし、その辺でまた固まっていくと思います。それよりむしろこの議論は、GREE版の終了により、そのあたり繊細になっている魂たちが未だ癒されていないという問題の方が大きいように感じます。特にそれらの集大成であった武道館との比較で、変化を敏感に感じ取ってしまったのかもしれません。これに関してはもう、特にこれからフォローもなさそうですし、時が魔法をかけてくれるのを待つしかないですね...。

・ユニット曲とオリメンについて
これもまた一部で「オリメン(オリジナルメンバー)がいるのにその人に歌わせないのはどうなのか」という意見がありました。「アイマスには持ち歌”がなく誰が歌っても良い」というのは度々言われることではありますが、全員が歌うことを前提として曲が作られていたかつてと比べ、ユニットありきの曲がむしろ中心になってきているのもまた事実です。その方が感想を共有しやすく、もっと言えば消費しやすく、それがソーシャルゲーム中心時代にあっているのだと思います。そのことの是非は一旦置いておいて、その変化は考慮しなければなりません。

同じ曲を様々なアイドルが歌うことでの発見があることは、私も全く否定しません。しかし、ユニットと曲との結びつきが強いような楽曲(最近のほとんどの曲)については、「オリメンが歌わないこと」に関するエクスキューズも必要になってきているのだと思います。一応今回も、恵子さんによるユーザー目線の素晴らしいフォローにより「メンバーを変えられるミリシタを再現した」というエクスキューズは与えられました。しかし、ではなぜこのメンバーなのか?という疑問は残るので、これでは「好みで選んだ」などとも言われたりもしてしまいます。実際それほど深く考えているとは思えないので、オリメンは入れといたほうが無難だったろうな、とは思いました。あるいはユニットと曲をシャッフルする形(例えば『ココロがかえる場所』を歌わなくても別の曲でロコと桃子を揃えるようにそれぞれ配置する)とかにすれば、まだ多少納得はされたかもしれません。まあどのみちみんなが納得することなんてないですけど!


【2日目へつづく】