【雑記】最近観たものあれこれ

【映画】

『しあわせな選択』

製紙会社を解雇された男が再就職のためにライバルを次々と「消していく」話。

冒頭の男の状況は形こそ「理想の家庭」ではあるが、妻は再婚、子供は連れ子、家実家を買い戻したものと、実際のところ「自分だけのもの」と言えるものはほとんどない。唯一自分を証明してくれるのは業界から表彰された「今年のパルプマン賞」だけであり、だからこそ男は製紙業界に固執しているし、それを捨てることができないのだ。「家父長制」のおかしさを描きつつ、その根本にある「自分を証明しなければならない」という現代社会における大きなプレッシャーがとても巧みに捉えられていた。

 

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』

大ヒットSF小説の映画化。

映画としてよく出来ていることは認めつつも、原作の面白さが大きく削がれているとして原作ファンからはモヤモヤした評価を受けている本作だが、個人的にはとても面白く観ることができた(原作既読で鑑賞)。当たり前だが小説と映画は違うし、もし同じ面白さを再現するのであればメディアを変える意味は無いわけで、その意味で「映画」として良いものとするために大胆に原作を再構築した本作の手際は大いに評価したい。

 

 

【アニメ】

『 スティール・ボール・ラン』

ジョジョ7部のアニメ化。直前に翻案の意義を語っておいて難だが、原作の味を反芻して楽しむのもそれはそれで良い。馬の描写も頑張っていたので、小分け配信なのも納得。

 

『キノの旅 -the Beautiful World-』

人気ライトノベルのアニメ化。第1作から劇場版2本、第2作まで一通り観た。大好きな漫画『棺担ぎのクロ。』の元ネタ(多分)となれば嫌いなわけがない。好みとしては寓話性が強調された第1作だが、シリーズ通して一番好きだったのは第2作6話のフォトの回。あと第2作11話の幼いキノの演技が子役にしか聞こえなくて、悠木碧の演技力に戦慄した。

 

 

【ドラマ】

『デアデビル:ボーン・アゲイン』シーズン2

盲目のヒーローが活躍するMARVELドラマ。現代社会を風刺したフィクションは数多くあるが、その中でも自分が見た中では一番好き。あらゆる立場のキャラクターにそれぞれ思惑があり、悪役が善いことをしようとしたり、ヒーローが暴力に支配されかけたりと、社会の複雑さがよく描かれている。単にリアルというだけでなく、それにより展開も読めなくなっていてとても面白い。まだ途中だがジェシカの再登場が楽しみ。

 

 

以上!

 

消灯ですよ。