最近読んだ本あれこれ

最近読んだ本です。

 

「キャンセル・カルチャー」パニック
-パニックを生み出す言説空間-

アドリアン・ダウプ 著,藤崎剛人 訳

「キャンセル・カルチャー」がどのような経緯で広がり、その言説の多くがいかに誤解・偏見・誇張を含んだものなのかが丁寧に解説される。ただし、そこに含まれる個別の出来事自体の問題や妥当性についてはさほど踏み込まず、これといった改善策が示されるわけではないため、「キャンセル・カルチャーという概念を信じている人間がいかに愚かか」というメッセージばかりが伝わってきた印象。

 


ポストフェミニズムの夢から醒めて

菊地夏野 著

タイトルからフェミニズムのこれまでの歩みを振り返り、再検討するような内容を想像したが、そういうことではなかった。そもそも現在「ポストフェミニズム」なる状況にある(あった?)という前提知識が無かったため戸惑ったが、現在のフェミニズムが何を問題としているのかはなんとなく分かった。

 


同性愛について科学は何を語ってきたのか
-哲学的視点からたどる-

ピーテル・R・アドリアンス、アンドレアス・デ・ブロック 著,宇丹貴代実 訳

タイトルの通り、同性愛について科学は何を語ってきたのか、その歴史を様々な観点から振り返っている。遺伝子、ホルモン、環境など、同性愛には多くの要因が絡んでおり、その原因を特定するのは難しいということが明晰に示されている。それだけでなく、社会の価値観が科学に与える影響、科学が社会に与える影響まで考察されており、とても勉強になった。

 

 

暇と退屈の倫理学
目的への抵抗
スピノザ――読む人の肖像
國分 功一郎 著

全部Audible版で聴いた。「暇と退屈の倫理学」が自分の興味にドンピシャかつたいへん面白かったため、その他の著作も流れで聴いている。音で聴くことで入ってきやすい部分も大いにあるが、一部の哲学用語に関しては字で見た方が分かりやすいかも。これまで哲学に関してはどうにも興味が持てなかったが、徐々に面白さが分かってきた。

 

 

読書は現実逃避!

 

消灯だよ〜