【ドラマ】『相棒』を1から見返す(S13〜S16編)

前回に引き続き『相棒』のシーズンごとの感想です。今回はS13から。

 

season13

伝説のダークカイト卒業回。確かにリアルタイムではどうなんだと思いましたが、カイトくん初登場から連続して観ていくと、そこまで脈絡のない展開でもない気がしました(一貫してすぐキレて手が出る人ではあった)。甲斐親子の帰結としても、最大のやらかしをした息子をあの次長が受け止めるという、それなりに良い雰囲気の着地ではあった気がします。唐突であることに変わりはないですが。他には仲間由紀恵演じる社美彌子が初登場。ヤロポロク周りの展開はもちろん、この辺りからシーズン跨ぎのロングパスな謎が増えてきた印象があります。

 

season14

冠城亘初登場。法務省キャリアから出向してきた「お客様」というのもさることながら、それまでの「相棒」が基本右京さんに振り回されていた中、勝手に動いて右京さんをも振り回すというのが新しい。そしてこのシリーズでは長年特命係に協力してきた鑑識の米沢さんが警察学校に移動になり、代わりに15話では後に米沢さん的立ち位置となる青木年男が初登場するなど、新体制に向けたセッティングがされていきます。

 

season15

法務省をクビになった冠城亘が警察官となり、正式に特命係に。同じく青木年男も警察となりサイバー対策本部へ。「週刊フォトス」の記者・風間楓子も初登場。このシーズンはいい感じのエピソードが多くて、2話「チェイン」、13・14話「声なき者」などは特に良かったです。8話「100%の女」では日下部と右京さんが対立したり、元日スペシャルの「帰還」では冠城くんとカイトくんの違いが示されたり、season13からのヤロポロク周りの謎がひとまず決着を迎えるなど、動きの多い充実したシリーズだったと思います。

 

season16

右京の英国時代の相棒・南井が7話で初登場。13・14話では初期から登場している瀬戸内米蔵が出所し久々に顔を見せてくれますが、演じる津川雅彦さんがその年のうちに鬼籍に入られてしまったのが寂しい。同様に警視庁副総監・衣笠藤治役の大杉漣さんもシーズン途中で亡くなってしまい、最終話では杉本哲太さんが代役に就任。さらに五課の大木長十郎役の志水正義さんもこの時期に亡くなってしまうという、なんとも切ないシーズンになってしまいました。ただお話の面白さは安定していて、元日スペシャルの「サクラ」はVS権力ができる相棒の良さが最大限出ていてよかったです。

 

 

今回はこの辺で。

消灯ですよ。