【ドラマ】『相棒』を1から見返す(S6〜S9編)

前回に引き続き『相棒』のシーズンごとの感想です。今回はS6から。

 

season 6

このシーズンの初回は裁判員制度(当時は導入前)がテーマとなっていて、現在の『相棒』にも通じる、時事ネタや社会問題を扱った話がこの辺りから本格化してきたように思います。個人的には時事ネタを扱う『相棒』のこの姿勢が好きで、テーマの消化が上手いこといってるものいってないものどちらもありますが、メジャーな人気作が積極的に社会の話題を取り込んでいくのは良いなあと思います。同時に亀山くんに依存しないドラマのあり方が出来上がっていて、次シーズンの卒業に向けて構造の調整が上手くいっていたと思います。

 

season7

亀山くん卒業、そして最終話では神戸くんが初登場。それに合わせてOPもキャストの登場は無し。飛ばし飛ばしで観たとはいえ、亀山くんの卒業にはグッときました。初の卒業ということで、その後の相棒の卒業と比べても、丁寧に送り出されている気がしました。しかし警察辞めちゃってるし、亀山くんどうやって復活するのだろうか。

 

season8

神戸くんがレギュラー化して初めてのシーズン。神戸くんがどういう人物なのか、なぜ特命係に配属されたのか、右京さんとの関係はどうなっていくのか、キャラクター面の見所が多いシーズン。最終話、自分の意思で行動する神戸くんの成長はストレートに燃える。一方、右京さんと対等にやりあえる神戸くんが出てきたことで、小野田官房長の存在が薄くなってきていて、それが次シーズン(劇場版Ⅱ)での殉職に至る要因のひとつかもしれない。

 

season9

神戸くんと右京さんのコンビも安定してきて、右京さんの暴走を小野田官房長のように裏から止める神戸くん、印象的に語られることの多い8話『ボーダーライン』など、シリアス方向の良いエピソードが出てくる。最終話で急に小野田官房長が亡くなったことが語られたのは、この時期の出来事なのをすっかり忘れていたので、素でびっくりしてしまった。改めていいキャラだった......。しかし劇場版の死に方があまりに急すぎて、もっとなんとかならなかったのかとも思う。

 

リアルタイムでちゃんと観出したのが神戸くん時代だったので、ここら辺は結構記憶が残っていたのですが、流れで見るとまた新たな面白さに気づけました。次回で神戸くん卒業ということで、亀山くんと比べるととても短く感じる。

 

 

それではこの辺で。

 

消灯ですよ。