新作海外ドラマ感想

海外ドラマの注目作(ほぼヒーローもの)が一気に出てきたので、観た中でざっくり感想をば。

 

オビ=ワン・ケノービ

Disney+で配信の『スター・ウォーズ』のスピンオフドラマ。エピソード3と4の間のオビ=ワンの活躍を描く。個人的に『スター・ウォーズ』シリーズは一通り観ているものの、正直そこまで思い入れはありません。ただ同じSWスピンオフドラマの『マンダロリアン』が超面白かったため、ほどほどの期待を持って見始めました。

4話まで観て、全くつまらないということはないのですが、展開がいちいち緩くて、全体としてはボンヤリした印象と言わざるを得ないかなと思います。サスペンスを作ろうとする作劇の工夫はいちおうあるので退屈はしないのですが、似た展開が繰り返されたり、画にも締まりが無かったりで、むしろ「大丈夫?調子悪い?」と心配になってきます。まあ個人的には嫌いじゃない空気感なので、これからの巻き返しに期待。(4話とかは比較的面白かったですし)

 

ミズ・マーベル

Disney+で配信の「マーベル・シネマティック・ユニバース」最新ドラマ。キャプテン・マーベルに憧れるパキスタンアメリカ人の少女が不思議な力を手に入れる。人種、宗教、ファンカルチャー等々、今どきの要素がてんこ盛りで、実写とアニメーションが融合した映像もこれまた今風。ただ要素ひとつひとつは新しくても、それらを用いて何を語っていくかという、本作独自の何かはまだ見えてきていないのでこれからに期待。まあまだ1話だし。

 

『ザ・ボーイズ』(シーズン3)

アマゾンプライムで配信中。普通の人間がクソ野郎のスーパーヒーローに立ち向かうドラマのシーズン3。配信ドラマはそれまでの話を忘れている人に向けて大抵これまでのあらすじをつけてくれていて、もちろん本作にもあったのですが景気良く人体が爆発するばかりで話が全然分からず思い出せませんでした。シーズン2最終話とか観なおしてようやく思い出してきた。

現在4話まで配信されている中の1話しかまだ観ていないですが、話と一緒に悪趣味とは何たるかを改めて思い出しました。『ピースメイカー』も大概だと思っていましたが、こっちはレベルが違いました。序盤でネタバレも何も無いので書きますが、小さくなれる能力者が相手のチンコに入って内側から擦って気持ちよくしてやるものの、うっかり元のサイズに戻ってしまい相手の下半身が爆発四散!という、正気とは思えない展開を結構な生々しさでやっていてさすがに面食らいました。そんなエクストリームな表現をやりつつも、いやだからこそかもしれませんが、作品の倫理観は非常にしっかりしていて、しかも無類に面白い。いわゆる「ポリティカル・コレクトネス」が「表現の自由」を妨げるなんていうのがいかにたわごとかがよく分かるドラマ。早く続きを観たいけど、1話で結構なカロリーを持ってかれるので連続ではなかなか観れない。

 

こんなドラマ地獄の中、昔の『必殺仕掛人』までふいに見始めちゃって(面白い)もうどうしようもない。

 

 

それでは今回はこの辺で。

消灯ですよ。